東京オリンピック(五輪)開閉会式の制作チームで作曲を担当し、就任発表後に「いじめ告白」の過去が取り沙汰されていた小山田圭吾氏(52)が辞職しないことが16日、分かった。

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東京オリンピック(五輪)の開閉会式(国立競技場)に、作曲家として名を連ねた小山田圭吾氏(52)とはどんな人物なのか。

小山田氏は1969年(昭44)1月27日に、「和田弘とマヒナスターズ」で活躍した三原さと志さんの長男として東京都で生まれた。89年に中学の同級生だった小沢健二(53)らと「フリッパーズ・ギター」としてメジャーデビュー。オザケンこと小沢も叔父が世界的指揮者の小澤征爾氏だったため、バンドは高度な音楽性と話題性の両面で注目される。

同バンドが91年に解散した2年後の93年、「Cornelius(コーネリアス)」としてソロ活動を開始。「渋谷の音楽ソフト店で売れている、おしゃれで都会的なセンスの音楽」と一般的にいわれた“渋谷系”アーティストとして、5枚のオリジナルアルバム発売など数多くの楽曲を世に送り出すとともに、自らレーベルを主宰し、ミュージシャンの架け橋的存在としても活動した。

自身の活動以外にも、YMOのメンバーである細野晴臣(74)坂本龍一(69)高橋幸宏(69)をはじめ、電気グルーヴ、スチャダラパーら、国内外の多数のアーティストとコラボレーションするほか、リミックス、プロデュースなど幅広く手掛けてきた。

他にもアニメ映画「攻殻機動隊 ARISE」のサウンドトラックや、CM音楽なども数多く手掛けている。