東京オリンピック(五輪)ボクシング女子フェザー級で入江聖奈(20=日体大)が鳥取県初の金メダルを獲得したことを受け、同県出身のタレント上田まりえ(34)は3日、日刊スポーツの取材に応じ、「55万人と人口が日本で1番少ない県で、日本を通り越して世界一が誕生したことは誇らしい」と喜んだ。

上田は入江の地元・米子市の隣の境港市出身で、県立米子東高で学んだ。「入江選手の母校の米子西高も隣の方で、自転車で近辺を通ったこともあります。すごいと思いました」と興奮気味に語った。とっとりふるさと大使を14年から務め、入江のことは知っていたが、試合は見たことがなく東京五輪で初観戦。「あどけなく、かわいらしいけれど、戦っている時は、りりしくて格好良い。迫力があった」と熱っぽく語った。

鳥取県は、かつてスターバックスコーヒーやドン・キホーテがなく「ない県」と呼ばれることもあった。上田は「ないことが注目される鳥取に、黄金に輝く鳥取砂丘、“星取県”と呼ばれる日本一の星空に続く、金メダルをもたらしてくれた」と感謝。スポーツジャーナリストとしても活動しており「お会いする機会があれば…ひそかに思っています」と取材を希望した。【村上幸将】