蒔田彩珠(19)井浦新(47)が8日、都内で、アニメ映画「神在月のこども」(白井孝奈監督)の初日舞台あいさつに出席した。

同作は、最愛の母を亡くし、好きだった走ることができなくなった主人公・葉月カンナが、東京から島根・出雲に向けて駆ける物語。

ストーリーに関連して、行ってみたい所を問われた、カンナの声を務めた蒔田は「カンヌに行ってみたい。カンヌ国際映画祭に憧れていて、いつか行ってみたい」と目を輝かせた。

井浦は「出雲」と回答。神話などが元々好きだといい、同作のオファーを受けた時も、大好きな世界観の神々を演じられると喜んだが、人間役で大きく失望したと明かして笑わせた。演じてみたい役に関して「美保神社が好きなんです。素晴らしい神社。美保にまつわるのは良いな。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)もいるんですね。神様たちの敵になっている、対峙(たいじ)される側もいる。そういうのもいいな、そっち好きだなと」とイメージをふくらませた。

蒔田は、声優の仕事は初めてで、アフレコは、新型コロナウイルス感染予防対策で、1人だけで行ったといい、不安もたくさんあった。「1日でとるはずが4日間かかったり、何度も無理だなって思ったんですけど、カンナが前を向いて走りだす姿を、自分が(声を)やっていて、自分も頑張ろうって思った。見た人も勇気づいたらいいなと思います」と呼び掛けた。

旧暦の10月である神無月は、出雲地方では「神在月(かみありづき)」と呼ばれる。新津ちせ、神谷明も出席した。