歌手大黒摩季(51)が15日、実母の美也子さんが今月12日午後3時55分に死去したことを公式ホームページで発表した。享年83。

大黒は「かねてより、母を愛し慕ってくださり、度重なる病や車いすでの日々をケアし援助してくださった皆様へ、心より感謝申し上げます」とつづった。

大黒によると、美也子さんは20年前に右脳出血による左半身まひをかかえ、ステージ4の小細胞肺がんや副腎がんを患っていたという。亡くなる数日前まで、12月に予定している大黒のディナーライブに行くことを目指しリハビリにも励んでいたというが「季節の変わり目、膀胱(ぼうこう)炎から急逝腎盂(じんう)腎炎を起こし、高熱が出たことで大きな病院での検査と処置をするため待合室で待機している時に敗血症による呼吸困難となり突然の心肺停止。献身的な蘇生措置を行っていただきましたが、悲運にも目覚めることはありませんでした」と母の最期を明かした。

大黒は、自らも長年婦人病で悩んでいる中、支えてくれた母について「『愛のひと』でした」といい、さらに「皆様が愛してくださる大黒摩季は、真に母の作品そのものです」。さらに「私はママの娘で本当に良かった。ママから授けられた音楽のもとでは誰よりも幸せです。ママ、私のために痛くても苦しくても生きてくれて本当にありがとう。天国で再会したら、やりたかったこと全部やろうね。来世も私のママになってね」と呼びかけるようにつづった。

関係者によると、家族や関係者のみのお別れの会が、明日16日に執り行われるという。