新垣結衣(33)が、映画「GHOSTBOOK おばけずかん」(22年7月22日公開)で、山崎貴監督(57)と09年「BALLAD 名もなき恋のうた」以来13年ぶり2度目のタッグを組むことが28日、分かった。

新垣は劇中で、主演の城桧吏(15)が演じる、どんな願い事もかなえてくれる一冊の本「おばけずかん」を手に入れたことで、おばけの住む不思議な世界へと迷い込んでしまう少年・坂本一樹らと不思議な世界へ迷い込む、新米教師の葉山瑤子を演じる。撮影は4月に終了しており、星野源(40)との結婚発表後、初の映画となる。

新垣は「現場では、よく虫を捕まえていたり、たわいもないおふざけをしたり、どのキャストより子供らしく感じられる瞬間もありました。そんな方だからなのか、山崎さんの作品ではいつも子供の心情が印象的に描かれているような気がします」と山崎監督を評し、再タッグを喜んだ。

劇中で演じる瑤子は、軽い気持ちで子供たちの担任になった新米教師だ。このほど解禁されたティザー映像では、メガネをかけた瑤子が「夢としか思えない」とつぶやいたり、自在に動いて次々に姿を変える家などを見つめた、傷だらけの瑤子が「ここは現実の世界?」と口にするシーンがある。役どころについて、新垣は「子供達の、とある試練に巻き込まれてしまった代替教員の瑤子を演じました。瑤子は子供達と一緒に過ごしている中で自分の漠然としていた未来とも向き合っていきます」と語った。

山崎監督は、全国の小学生に人気の童話「おばけずかん」シリーズを実写化するにあたり、原作の世界観を元にオリジナルで脚本を書き下ろし、どんな願い事もかなう、おばけずかんを手に入れた子供たちを試練が待ち受ける物語を作り上げた。「子供たちと巻き込まれた先生が願いをかなえるため、異世界で、さまざまなおばけ達相手に大冒険を繰り広げます。ほぼ全編にわたって異世界の話」(同監督)を映像化するため、AIも導入した最新のVFXを駆使。コロナ禍が続く2~4月にかけて行った撮影について、同監督は「おばけ達はCGキャラクターなので、何もないところを相手に演技しなければならないシーンも多く、キャストもスタッフも大変だったと思いますが、みんな本当によく頑張ってくれました」と振り返った。

新垣は「コロナ禍での撮影ということもあり、現場では新しい規制も多く設けられていたので、大人だけでなく子供キャストの皆さんは、特に戸惑うことも多かったのではないかと思いますが、そんな中でもそれぞれが個性豊かに一生懸命に撮影に挑んでいました」と撮影を振り返った。

そうした撮影の中、新垣は共演の子どもたちに心を配っていた。城は「クランクアップの時に新垣結衣さんが1人ずつお手紙を書いてくださって、とてもすてきで優しい方だと感じました」と感謝した。