櫻坂46が10日、東京・日本武道館で、欅坂46からの改名再スタート1周年を記念する「1st YEAR ANNIVERSARY LIVE」を開催した。今月19日をもって卒業予定の6年半苦楽を共にした一期生、渡辺梨加(26)守屋茜(24)にとってはラストライブとなり、2人の卒業セレモニーも行われた。

ライブ序盤に守屋は「武道館~! ラスト私と思い出作ろうぜ~!」と叫んだ。同期の原田葵(21)は「いろんなことを一緒に経験してきたあかねん(守屋)とぺーちゃん(渡辺)へ、感謝のありがとうって気持ちを伝えられるすてきなライブにしたい。忘れられない1日にしたいです」と意気込んだ。

アンコールではドレス姿で登場し、キャプテン菅井友香(26)に促され、1人ずつスピーチした。守屋は「この6年間で本当にたくさんの経験をさせていただきました。ここにいなかったら知らなかった感情ともいっぱい出会い、こんな人生経験ができるなんて、幸せなアイドル人生でした」と感謝。「自分の性格はアイドルに向いていないと感じていて。何事も正直に、うそがつけませんでした」と告白した上で、「私がここにいて今できることは、全てやりきったと心から言えます。だから後悔はありません。新たな道で焦らずゆっくりちゃんと夢をかなえることができたらと思っています」と伝えた。

渡辺は「卒業してもグループの一員でいられたことを誇りに、これからもしっかり前を向いて、自分らしく楽しくのんびり進んでいけたらいいなと思っています」と明かし、「6年間、グループのみんなと過ごしてきて、すごく楽しかったし、欅坂46、櫻坂46に入って本当によかったなと心からそう思います」と言って涙をふいた。

菅井は「皆さんといっしょに2人の最後を迎えられること、感無量です」とウルウル。さらに渡邉理佐(23)も登場した。渡辺、守屋、菅井、渡邉、卒業した志田愛佳(23)の欅坂46時代のユニット「青空とMARRY」の楽曲「ここにない足跡」「青空が違う」を、改名後初披露した。歌唱後は菅井が渡辺を、渡邉が守屋を抱き締めて涙した。守屋は「もう思い残すことはなく、終われます。本当に懐かしいね」と感無量の表情。渡辺は「楽しかったです」と涙を流してうなずいた。

2人のスピーチやパフォーマンスを受け、上村莉菜(24)は「欅坂の1期生として2人とは衣食住をともにしてきて、つらいきもたくさん、一緒に乗り越えてきて…」と涙。「初めてだから何も分からなくて、つらいこともいっぱいあったけど、最後にこうして今いる全員で、ライブで、2人で卒業セレモニーができて、本当によかったと思う」と喜んだ。

ラストの「櫻坂の詩」では、メンバー1人1人から2人へ一輪ずつ花を渡されるサプライズもあった。菅井は「これからも茜とぺーちゃん(渡辺)の2人と、櫻坂46の2年目の応援よろしくお願い致します!」と伝えた。