先週配信がスタートした1990年代から2000年代にかけて世界的にヒットした米ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)」の続編「And Just Like That…」の第1話で起きた主人公キャリーの夫ミスター・ビッグことジョン・ジェームズ・プレストンの死を巡り、そのシーンに使われた大ヒットエクササイズバイクを手掛ける米ペロトン社がパロディーCMを公開した。

ミスター・ビッグが亡くなる前にペロトン社のバイクを使用しており、バイククラスに参加後に心臓発作を起こして女優サラ・ジェシカ・パーカー演じるキャリーの腕の中で亡くなるという衝撃的なシーンは、SNSでも大きな話題となった。直接的な死因として描かれているわけではないが、放送後に同社の株は11%下落した。

これを受けペロトン社は、パロディーCMをユーチューブで公開。ミスター・ビッグ役の俳優クリス・ノースが、SATCにも登場する実在のペロトンインストラクターの女性とソファでくつろぎながら「もう1回のるかい? 人生は短いのだから」と語り、カメラが引くと2人の背後にペアのバイクが映るというもの。

俳優ライアン・レイノルズが「バイクのエクササイズを定期的にすることで心臓の病気を予防できる」と語るナレーションも入っており、最後は「彼は生きている」で締めくくられている。

ペロトンのエクササイズバイクは、1台2000ドルを超える高級バイクとして知られているが、自宅で本格的なトレーニングができるとコロナ禍で人気が急増しており、先月14日に米ニューヨークに移住した小室眞子さんが暮らす新居にもペロトン社のバイクを備えたフィットネスセンターがあると言われている。ユーモアたっぷりの反論CMが投稿された後、同社の株は反発したと報じられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)