新垣結衣(33)が出演する「アサヒ生ビール」の新テレビCM「2022年もおつかれ生です」編が、1月1日から全国で順次、オンエアを開始する。

21年12月11日からオンエアされた「年末もおつかれ生です」編では、新垣が屋上から街を眺めて1年を振り返る内容だった。今回は、雪の降る新年の風景を自宅の窓から見つめた後、ベランダに出て息が白くなるのを確認してビールを飲んだ新垣が「日本のみなさん、おつかれ生です」「何だか、いい年になりそうです」と口にする。

新垣は撮影の合間に、頭上から降る雪を手でつかんだりするなど終始、リラックスした様子だった。おでん屋のシーンでは、扉の隙間からスタッフが準備する様子を、そっと見詰めてほほ笑んだり、おでんが出てくると「おいしそうだね、今日も!」と満面の笑みを浮かべた。収録後は周囲に向かって頭を下げ、スタッフから花束を受け取ると「おやすみなさい。良いお年を!」と声を大にして、あいさつした。

新垣は「年末もおつかれ生です」編の撮影の際に応じた取材の中で「2021年で印象的だった出来事は何ですか?」と聞かれると、5月に発表した星野源(40)の結婚だと即答。「私の中での、一番の印象的だった出来事といったらもう…本当に私事で申し訳ないんですけれども、結婚を発表させて頂いたことが、印象的というか一番、私の中では大きな出来事でしたね」と、しみじみと語った。

プライベートの一端も明かした。最近、リラックスしたことについて「定番ですが、寒くなってきたので、湯船につかるのが気持ちいい季節になってきたと思います」と笑みを浮かべた。「年末年始に、必ずやっていることはありますか?」との質問には「今回、撮影したウェブで公開される映像の中で『お正月になった瞬間、ジャンプしたことない?』って投げかけるシーンがあるのですが、それは毎年、必ずやっています。そして、新年の空気を部屋に取り入れるために、窓を全開にします。それはこれからもずっと続けていこうと思っています」と語った。

新垣にとって、アサヒ生ビールのCMは9月にオンエアした「復活の生」編、「おつかれ生です」編に続いての出演となる。楽しくにぎわう温かみのある店内に入った新垣に、カウンター越しからアサヒ生ビールを手渡した大将との絡みが良い雰囲気を醸し出す内容だったが、デビューから20年でビールのCMに出演するのは初めてだったことも話題となった。新垣は当時「今回、私自身初めてのビールのCMだったので、『大人になったなぁ』と感じました」と率直な感想を語っていた。

アサヒ生ビール(通称マルエフ)は、1986年(昭61)2月に発売。翌87年3月に発売された「スーパードライ」のヒットの足掛かりとなったが、当時の生産体制を、キレと辛口を重視し、人気が沸騰したスーパードライに集中するため、93年に缶と瓶は販売休止となった。ただ、まろやかな味わいは飲食店から愛され続け、たる生のみ継続して販売し続けてきた。その中身は発売当時そのままに、缶のパッケージを大きく変えて21年9月14日から全国で発売。想定を上回る売れ行きに商品の供給が追い付かず一時、販売休止となったが、同11月24日から再発売し、当初販売目標の150万箱を突破した。

9日から、出演するNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)の放送がスタートする。新垣は劇中で、主演の小栗旬演じる北条義時の初恋相手で、大泉洋演じる源頼朝の妻八重を演じる。「本格的な時代劇に参加させていただくことになって、新しい挑戦というか、新しいことが、初めてのことが、いろいろあった1年だったなと思います」と語った。

夫の星野は、大みそかに放送された「第72回NHK紅白歌合戦」に白組の一員として出場し「不思議」を歌唱した。夫からバトンを受け継ぐように、新垣の2022年の女優としての仕事は、NHK大河ドラマで幕を開ける。