フリーアナウンサーの大沢悠里(80)が8日、TBSラジオで放送された「大沢悠里のゆうゆうワイド 土曜日版」(午後3時)の放送内で、同番組を3月末で終了すると発表した。

同番組は1986年(昭61)4月7日の初回放送から毎週月~金曜午前8時半から放送を続けてきたが、30周年を迎えた16年4月8日まで通算7808回放送して終了。同9日から毎週土曜午後3時に放送時間を移して「大沢悠里のゆうゆうワイド 土曜日版」として毎週1回の放送を継続してきた。

大沢は「皆さんのお便りを聞いていて、ちょっと胸が熱くなりました。ちょっと皆さんに申し上げますけど…長い間、放送してまいりました。土曜日版もね。実は、3月いっぱいで私、辞めることになりました。自分自身、TBSに申し出て、辞めるということになりましたね」と報告した。最初の東京オリンピック(五輪)が開催された64年にTBSに入社した大沢は「アナウンサー生活、3月いっぱいで58年ですかね。ほとんど生放送やって『ゆうゆうワイド』も月~金で4時間半、30年やって。それでもう僕は辞めようと思ったら『ぜひ、また、ちょっとでもいいから』ということで土曜日のこの時間もって、ちょうど3月で丸6年ですかね。36年やってきて」と番組の経緯を振り返った。

その上で「車の免許で返納があるようにね、皆さんが心配しないうちに、ちょっと自分自身も、いいかなぁという感じでね、マイクを返納しようかなぁと考えているんですね。人によっては『まだ悠里さん、十分出来るじゃないか?』とかあるんだけど、自分自身としては、そろそろ賞味期限も切れはじめているなぁって感じがするんですよ」と続けた。パートナーの西村知江子から「私の周りでは、どうして辞めちゃうのって?」と語りかけられると、大沢は「後輩に道を譲るっていうこともあるしね。いつ、本当に、この年になってくると、いつ調子悪くなるかも分かんないんですよ。そういうこともあるし、いろんなことを考えて、ちょっと、まだ余裕のあるうちに『まだできるじゃないか』と、お世辞でも良いけど、言われているうちがいいかなという考えもありまして、今年の3月いっぱいで『ゆうゆうワイド』は、私は辞めることに決めましたので」と改めて番組終了を明言した。

その上で、大沢は「TBSの了解、取りました。初めて聴いた方、ビックリなさると思いますけど、長く58年聴いていただいたのでと思いますけども私の気持ちは決まっておりまして…ずっと1年前から考えていたのかな。いつ、自分自身に引導を渡すかということを考えていたんで。皆さんに心配かけないうちに、終わるということになりました」と1年前から降板と番組の終了を考えていたと明かした。その上で「大変、申し訳なくね…西村さんが皆さんのはがきをお読みになっているのを聞きながら、申し訳ないな、申し訳ないなと思いながら…でもそういう結論になった。いつかは辞めなきゃいけない。10年、20年続かない。60歳ならやるけれど、この年になると先は見えなくなってくる」と続けた。

西村が「オリンピックで入社したから、次にオリンピックで…」と、2度目の東京五輪が目標だったと紹介すると、大沢は「(東京五輪がコロナ禍で)1年、延びたんで、そういう目標もあったんでね。延びたところで、ちょうどいいんじゃないだろうかと。白鵬さんもね、オリンピックが終わったら辞めるとおっしゃっていたんですよね」と語った。そして「皆さん、まだじゃないかという気持ちも多少はおありかも知れませんが3月いっっぱいで『ゆうゆうワイド』という番組を、終わらせて頂きますので、勝手ながら申し訳ございませんが、よろしくお願いしますね」と口にした。