ロックバンドのT-BOLANが、28年ぶりのオリジナルアルバム「愛の爆弾=CHERISH~アインシュタインからの伝言~」を3月14日に発売することが23日、分かった。

バンドにとっては21世紀初という、世紀を超えたオリジナルアルバムの発売が決まった。93年12月の「LOOZ」以来、約28年ぶり6枚目となるオリジナルアルバムには、12年にB.B.クィーンズに提供した「声なき声がきこえる」から、アルバムタイトル曲など書きおろしの最新作まで、この10年で発表した楽曲13曲を収録した。

タイトルの「愛の爆弾」は、「相対性理論」などで知られる科学者アルバート・アインシュタインが、晩年に娘に宛てたといわれる手紙の中に出てくる「愛は何もかもすべてを超越する能力がある」という言葉から。ボーカル森友嵐士(56)が、コロナ禍だからこそ「このメッセージを伝えたい」という思いを込めており、発売日もアインシュタインの誕生日に合わせた。

森友は「充実した制作期間を経て、今、やり切った気持ちでいっぱい。90年代に俺たちの音楽を聞いてくれたみんなが『やっぱT-BOLAN、期待うらぎらないよね』って感じてくれる作品に仕上がっています」と自信もたっぷり。「あの頃、1枚でも俺たちの曲を手にしてくれた全てのみんなに、そして俺たちを知らない世代のみんなにも今届けたい、俺たちからの“愛の爆弾”です」と呼びかけている。

◆T-BOLAN(ティー・ボラン) 森友嵐士、青木和義(ドラム=55)五味孝氏(ギター=56)上野博文(ベース=56)の4人組ロックバンド。91年7月「悲しみが痛いよ」でメジャーデビュー。「離したくはない」「じれったい愛」などヒットを連発し、デビュー4年でシングルとアルバムで計1700万枚のセールスを記録。95年、森友の心因性発声障がいによって活動停止し、99年に解散。12年に再結成も、14年に再び活動休止。15年、上野がくも膜下出血で倒れるも、17年から再始動。