米俳優ジョニー・デップ(58)が、自画像や家族、友人らを描いた絵画1万点以上を偽造ができないデジタル資産NFT(非代替性トークン)として販売していることが分かった。

米ニューヨーク・ポスト紙などによると、「Never Fear Truth」と題したコレクションは、デップが描いた絵に装飾を加えてアニメーション化したもので、娘でモデルのリリー=ローズや仕事仲間のティム・バートン監督や2008年に急死した友人の俳優ヒース・レジャーさん、亡き愛犬ムーなどが描かれている。ほかにも、自身のヒーローである名優マーロン・ブランドさんやエリザベス・テイラーさん、作家でジャーナリストのハンタ・S・トンプソンさんら尊敬する人物や息子のジャックさんが作った架空のキャラクター「バニーマン」などの作品もあるという。

デップは声明で、「アートを使っていつも自分の気持ちを表現し、家族、友人、尊敬する人々など自分にとって最も重要な人たちを思い返しています。絵を描くことは私の人生の一部ですが、私はそれを自分だけの秘密として誰にも話したことはありません。誰も自分自身を制限してはいけません」とコメント。「私の家族にとって非常に重要な慈善団体を支援する機会を持つことは、信じられないほどの贈り物です」と話しており、売り上げの25%はエリザベス・テイラーさんが設立したエイズ基金やハンター・S・トンプソンさんをたたえて設立されたゴンゾー・トラスト、米ロサンゼルスにある小児病院など複数の団体に寄付されるという。(ロサンゼルス=千歳香奈子)