文化庁が映画監督を支援、育成する「ndjc 若手映画作家育成プロジェクト2021」の合評上映会が2日、都内で行われ4作品が公開された。49人の応募の中から選考を繰り返し残った4人の監督が、それぞれ30分の短編作品を仕上げた。

上映されたのは「少年と戦車」(竹中貞人監督)「遠くへいきたいわ」(団■(■は塚のノ二本に「、」を重ねる)唯我監督)「LONG-TERM COFFEE BREAK」(藤田直哉監督)「なっちゃんの家族」(道本咲希監督)の4本で、それぞれ舞台あいさつも行われた。

「少年と戦車」は鈴木福(17)主演で、中学生のいじめや友情をテーマに、戦車を用いたファンタジー作品。鈴木は「撮影の期間も短く、順番に撮影することもできず難しかったけど、監督の思いに近づければと。僕の方から芝居の提案をすることもでき、いい感じにできました」。

戦車の上で、黒崎レイナ(23)演じる空想上での美少女とのキスシーンもある。鈴木は「初キスシーンでした」と振り返り、いじめシーンで同級生と無理やりキスを強いられるシーンもあり「黒崎さんとのキスシーンが先でよかった」と笑いを誘った。