シンガー・ソングライターおかゆ(30)が6日、東京・よしもと有楽町シアターでコンサート「有楽町で歌いましょう!」を開催した。
2枚目のカバーアルバム「おかゆウタ カバーソングス2」の発売を記念したもので、おかゆにとって初のソロコンサートとなった。オミクロン株でまん延防止等重点措置が施行される中での開催となった。おかゆは「大変な状況の中、足を運んでくださった方々はもちろん、来られなかった方にも届くように、感謝の気持ちを込めて歌いたい」と誓った。
おかゆの母は歌手志望だったが、37歳という若さでなくなった。当時17歳だったおかゆは、曲折を経て母の遺志を継ぎ、歌手になることを決意。その方法として、ギターを抱えスナックなどで歌う「流し」の道を選んだ。14年1月から全国各地を流して歩き、19年4月に沖縄で47都道府県制覇を達成。メジャーデビューにつながった。
流しは演歌など昭和歌謡もフォークソングもJ-POPも、客のリクエストに応えられなければならない。流しにとって人の歌を歌うカバーは、まさに仕事である。そうして培った数々のレパートリーを元に、1月26日にカバーアルバム「おかゆウタ カバーソングス2」を発表した。昨年2月に発表した「おかゆウタ~カバーソングス~」に続く第2弾である。
おかゆは「時代に残る流行歌を歌うのが流しの仕事です。最初のアルバムでは昭和、平成、令和の3つの時代の楽曲をカバーしたんですけど、今回の「2」は4つ、明治、昭和、平成、令和の曲をカバーさせていただきました」。
TikTokで注目されたラップの「雲の上」(心之助)は令和の、東京五輪の閉会式で流れた「星めぐりの歌」(宮沢賢治)は明治の代表として収録した。このほか「残酷な天使のテーゼ」(高橋洋子)「メロディー」(玉置浩二)「東京」(やしきたかじん)「思秋期」(岩崎宏美)「みずいろの雨」(八神純子)「五番街のマリーへ」(ペドロ&カプリシャス)「DOWN TOWN」(シュガー・ベイブ)。そしてボーナストラックの「氷雨」(日野美歌)と計10曲収録した。
この日はアルバムの収録順通りに、流しスタイルのギターの弾き語りなどで披露した。「同じレコード会社で尊敬する高橋真梨子さんや、さだまさしさんがコンサートで収録順通りにやられていたので、私も先輩にならって収録順通りに歌わせていただきました」。
コンサートのタイトル「有楽町で歌いましょう!」は、おかゆの所属レコード会社ビクターエンターテインメントの専属で、国民栄誉賞を受賞した偉大な作曲家・吉田正氏の「有楽町で逢いましょう」(57年、フランク永井)にあやかって命名したという。さらにステージの自分が歌う近くにビクターのマスコット人形ニッパーを置いた。おかゆは「私にとってお守りで、いつも持ち歩いています。安心します」と話した。
コロナ禍で歌唱時間を短くするなどしたが、予定通りの曲数を歌いきった。「歌手としてアーティストとして第1歩のステージに立ったと思います。これからも歌い続けたいです」と誓っていた。【笹森文彦】



