2022年1月度の「首都圏ラジオ聴取率調査」(22年1月24~30日、ビデオリサーチ実施)が24日に発表され、文化放送「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛」(土曜午後3時~同5時)が個人全体1位の0・9%を獲得した。男性全体は1・3%で8期連続の首位となった。

84歳の伊東四朗と元文化放送アナウンサーの吉田照美(71)がパーソナリティーを務める略称「オヤパツ」は1997年(平9)4月13日に放送がスタートし四半世紀の歴史を持つ同局の名物番組。伊東は昨年も映画「科捜研の女-劇場版-」に出演するなど相変わらずの“タフマン”ぶりを発揮。ラジオでも大きな声を張り上げて日々刻々と変化する社会情勢、日常の諸問題、市井の声を拾い上げて、常識論と笑いでリスナーの心をつかんでいる。

また、平日午後の人気番組「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜午後1時~同3時30分)も個人全体で1位を獲得(0・8%※AM-A局、FM-B局と同率)した。ここ数年激しい首位争いを繰り広げている同時間帯のTBSラジオ「赤江珠緒/金曜 たまむすび」(月~金曜午後1時~同3時30分)との同率トップで、ニッポン放送「ナイツ ザ・ラジオショー」(月~木曜午後3時)などの強力ライバルを抑えての返り咲き。パーソナリティーの大竹まこと(72)が政治の問題点、広がる格差社会から生活の楽しみや笑いまで、振れ幅の広いテーマ設定で人気を集めた。

前年から曜日別女性パートナーもパワーアップした。月曜=阿佐ヶ谷姉妹、火曜=はるな愛、水曜=いとうあさこ&壇蜜、木曜=小島慶子、金曜=室井佑月氏のバラエティーに富んだラインアップで他局の人気番組に競り勝った形だ。

3月いっぱいで終了となる平日夕方の報道番組「斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI」(月~金曜午後3時30分~同5時50分)は、男女60代で1位(1・7%※AM-B局と同率)。春以降はプロ野球開幕と同時に古巣「ライオンズナイター」の実況に復帰する斉藤アナが同局の「ニュースの顔」として最後まで気迫の放送を続けている。

文化放送は今年3月31日に開局70周年を迎える。メモリアルな1年の始まりで看板番組が幸先の良いスタートで勢いをつけた。