ヘンリー王子(37)とメーガン妃(40)夫妻が26日、全米黒人種地位向上協会(NAACP)主催のイメージ・アワードのプレジデント賞を受賞した。

2020年に立ち上げたアーチウェル財団を通じて新型コロナウイルスによるパンデミックに対する取り組みの支援や黒人差別反対運動ブラック・ライブス・マターと人種的正義のための戦いなどへの功績と卓越した公共サービスが認められたもので、米カリフォルニア州パサデナのシビック・オーディトリアムで行われた授賞式にそろって出席した。

登壇したヘンリー王子は、「(スピーチを)始める前に、ウクライナの人々はグローバルコミュニティーとしての継続的な支援を緊急に必要としていることを認めたいと思います」とロシアのウクライナ侵略について言及。そして、「この賞とこのコミュニティーの両方が、私を温かく迎えてくれたことに心から感謝します」と述べ、自身とメーガン妃は全く異なるバックグラウンドを持っているが、理由があって一緒になったと語った。

一方のメーガン妃は、「アフリカ系アメリカ人にとって9分29秒は時間を超越し、何世紀にもわたって癒えない傷を呼び起こすものでした」と、2020年に黒人のジョージ・フロイドさんが白人警察官に首を押さえつけられて亡くなるまでの時間について言及。「その後の数か月間、夫と私は公民権に関するコミュニティーと話し合い、私たちとアーチウェルは人種と正義の進歩を推進している人々を照らすこと専念してきました」と述べた。また、スピーチの最後に「今日はここに私たちと一緒に母が来ています。母をとても誇りに思っています」と述べ、黒人の母に敬意を示した。

夫妻が受賞したプレジデント賞は、過去に元プロボクサーのムハマド・アリ氏やNBAロサンゼルス・レイカーズのスター選手レブロン・ジェームズ、歌手リアーナ、元米国務長官コリン・パウエル氏ら、人種差別撲滅に貢献した人々が受賞している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)