劇作家、演出家長塚圭史氏(46)が芸術監督を務めるKAAT神奈川芸術劇場の2022年度のラインアップが28日、発表された。

長塚氏は初ミュージカル「夜の女たち」(9月上旬~下旬)を手掛ける。溝口健二監督による映画の舞台化で、終戦後、占領下の日本で必死に生き抜く女性たちを描く。長塚氏は「価値観が根本からひっくり返ったあの時代を描いておきたい。目を背けたくなるような時代をミュージカルにしたい。ミュージカルなら心理を歌い上げることができる」と話した。

串田和美が演出、出演を務める「スカパン」(10月下旬)、赤堀雅秋氏が演出し、黒澤明監督の映画を舞台化する「蜘蛛巣城」などが発表された。

9月から始まるメインシーズンのテーマは「忘」で、長塚氏は「忘れることが力になることもある。忘れられないこともある。忘れることに逃げたり、向き合ったりすることが、人間そのものを照らし出すかもしれない」と話した。