女優井上真央(35)が24日、主演を務めるBS松竹東急開局記念スペシャルドラマ「夜のあぐら~姉と弟と私~」(4月9日午後9~11時)の記者発表会を都内で行った。

共演した尾野真千子(40)と村上虹郎(25)も登壇し、3人で仲の良さを感じさせるかけ合いを披露。ドラマでは尾野が井上演じる秋子の姉役、村上が弟役を演じた。

井上は撮影現場での村上について「自由なんですよね。ペットを飼っているみたいな」と表現し「ぱっと見たらご飯食べてたり、寝てたり、その感じが見ていて飽きないというか。(村上が演じた)雪雄にも自由さがあったので、そのままだなと感じていました」と語った。

続けて「私は長女なので。兄がいるんですけど、ないものねだりで姉と弟がずっとほしいなと思っていたので。いいなと思いました」と振り返った。尾野も「私は末っ子なんですね。なので、妹とか弟がほしかったのはありますけど、長女はやっぱりやりたくないなと思いました」と語り「見せかけの責任感とか、頑張らないといけないみたいなことを言わないといけない。長女って大変だから嫌だなと思いましたね」と話した。

井上は作中でピアノにも挑戦した。初心者とは思えない見事な腕前だったそうで、村上は「全然気づかなかった。普通に弾いてらっしゃったので」と振り返った。井上も村上のピアノの腕前を絶賛。休憩中に「もう忘れちゃいました~とか言いながら弾いていて、うまいんですよ。作業しているスタッフさんが手を止めるくらい。本当にかっこよくて」と証言。村上は「母親とかに『音楽できるフリするな』とか怒られるので。全然弾けないです。やめましょう、この話は」と慌てて訂正したが、井上は「歌もうまいんですよ」と畳みかけ「聞き入っちゃいます。デビューしますよ」とその実力を明かしていた。

芥川賞作家・長嶋有氏の同名小説が原作。父の死に直面した主人公・秋子が遺産相続をめぐる騒ぎに巻き込まれる中で家族という“つながり”を再発見し、不器用ながらも前を向いて生きていこうとするヒューマンストーリーとなっている。