俳優内博貴(35)が15日、横浜市のKAAT神奈川芸術劇場で、主演舞台「シェイクスピア物語~真実の愛~」の初日前の公開通し稽古を行った。

【関連記事】芸能ニュース一覧>>

約3週間と稽古期間が短く、この日が初めての衣装を着けての通し稽古だったという。内は「稽古でやってきたことをステージの上で全力でやるだけ。稽古期間が短い中でも、よくここまでこられた。凝縮された時間の中で集中できた。無事に初日を迎えることができてホッとしています」と話した。

内が演じる劇作家シェークスピアの若き日々や、熊谷彩春(22)が演じるヒロインのジュリエッタとの恋を通して「ロミオとジュリエット」が生まれる様子を描いた。

内は「こういうがっつりの恋ものは(16年のミュージカル)『グレイト・ギャツビー』以来かな。新鮮な気持ちでやらせてもらってます。熊谷さんは若いですし、覚えも早い。その脳みそ欲しい。うらやましい」と笑った。

熊谷は、内について「気さくに話しかけてくださって、困った時も一緒に考えてくださる先輩」と頼りにしていた。シェークスピアの恋敵を演じる村上弘明(65)は「(三角関係に)異論かもしれないけど、舞台ということでご容赦を」と笑った。

2役演じる廣瀬智紀(35)は「どちらも丁寧に演じていけたら。舞台に携わる人間として、キャラクターたちのように命を燃やして演じたい」と意気込みを語った。

女性が舞台に立てない時代背景も描かれており、真野響子(70)は「当時生きていたら、舞台に立っていない。いい時に生まれてよかったなと思います」とした上で「芝居が好きな人たちが演じて、好きな人が支えてる。逆境の中で頑張っているのは、昔も今も変わらない」と話した。

同劇場では24日まで、5月20~22日は大阪公演。