先月末に米ロサンゼルスで行われたアカデミー賞授賞式でコメディアンのクリス・ロックを平手打ちした米俳優ウィル・スミス(53)が23日、インド・ムンバイのプライベート空港で騒動以降初となる姿が目撃された。

米ピープル誌が、ファンの男性と一緒に笑顔で記念撮影するスミスの様子を報じた。妻の容姿をジョークのネタにされたことを発端に起きたビンタ騒動が原因で、同賞を主催する映画芸術科学アカデミーを退会したスミスは、今後10年間に渡って授賞式を含む関連イベントへの参加を禁止された。騒動後は1度も公の場に姿を見せていなかったスミスは、白いTシャツに白いコンプレッションパンツの上にグレーのショートパンツというラフな姿でパパラッチが待ち構える中姿を現し、空港職員らと笑顔であいさつしたり、写真撮影にも応じるなど終始リラックスした様子だったという。スミスがインドを訪問した理由は分かっていない。騒動を受け、ネットフリックスは2017年にリリースした主演映画「ブライト」の続編の制作を中止し、ソニーも「バッドボーイズ4」の制作を一時中断することを発表している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)