池田エライザ(26)が、今秋から放送のWOWOWドラマ「DORONJO/ドロンジョ」で主演することが17日、分かった。同局のドラマ初出演で初主演となる。

発表から45年たった今もなお、多くの人々に愛されるアニメ「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」。タツノコプロ創設60周年を記念して制作される今回は、ヤッターマン1号・2号と対峙(たいじ)する、キュートでセクシー、そして少し間抜けで憎めない敵役のドロンジョになるまでの知られざる過去や、壮絶な生きざまを描いたダークエンターテインメントだ。

池田は、のちのドロンジョとなる泥川七音(どろかわ・なお)役を演じる。七音は貧しく過酷な環境下で、自分を勝負の道具のように酷使していく役どころだ。今回公開されたキャラクタービジュアルでの左足には、武骨な作りの機械式の“義足”が装着されており、その意味や、なぜ七音は悪に手を染めることになったのか? などにも注目が集まりそうだ。

演じた池田は「七音という役柄に向き合う日々は、心身共に過酷の連続でした。生きるために戦う。それが正義か悪かなど考える余地もない。追い詰められた七音に寄り添う過程で簡単なことなど何一つありませんでした」と振り返りつつ「戦いの場に上がる時も、絶望の淵に立たされた時でさえも、心の中で轟轟と燃える七音の闘心はきっと誰かに希望を与えてくれると思います。生きる意味を考えすぎてしまうこの世の中で、本能剥き出しで明日に向かってあがいていくこのキャラクターを演じることができてとても幸せでした。ぜひたくさんの方にご覧いただきたいです」と話している。

◆「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」 22年10月に創立60周年を迎えるアニメプロダクション「タツノコプロ」制作の人気アニメーション作品。大金塊のありかを示すといわれるドクロストーンを巡って、正義の味方ヤッターマンと悪党3人組ドロンボー一味が、世界中を駆けめぐり争奪戦を繰り広げるヒーローギャグコメディー。77年に「タイムボカンシリーズ」2作目として放送がスタート。その後08年には再度テレビアニメとして放送が開始され、実写映画化もされた。