歌手三浦大知(34)が19日、約2年ぶりとなる全国ツアーの東京・J:COMホール八王子公演を行い、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜午前8時)の主題歌で、最新曲「燦燦(さんさん)」(6月8日発売)を熱唱した。

「燦燦」のイントロが流れると、会場のファンの心の中に、八王子から2000キロメートル以上離れた沖縄の空や海が広がった。情感たっぷりに歌い上げると、1800人の惜しみない拍手が会場中に広がった。

初の朝ドラ主題歌は、地元沖縄の物語。故郷の情景を思い浮かべ、亡くなった祖母への手紙をイメージして作詞し「今までで一番、自分のことを歌いました」。さらに「親戚からの連絡も増えました」と反響も実感しつつ「物語が進む中、自分の歌が流れると、毎回違って聞こえる気がする。自分の思い出を詰め込んだけど、今日はこの歌詞がリンクしていたなとか、発見があってうれしいです」。

三浦自身も、“ちむどんどん”(沖縄の言葉で、心がワクワクするという意)している日々だ。今回はタイトルにも「2019-2022」と入っているように、コロナ禍で20年2月を境に無期限延期となっていたツアーを“再開”させた形だ。全国22会場33公演を回るツアーも、まもなく折り返しを迎えるが、ファンとの“再会”に「オフラインでライブができる尊さを感じながらやっています。音はやっぱり空気が振動して起こるので、一緒の場所で共有して、体感するすごさを感じています」。

三浦は「ツアー再開も待望でしたし、朝ドラ、リリースと、ありがたいことに、目の前にやるべきことやりたいこともたくさんあって、待ち望んでいた年です。一生懸命、全身全霊でやっていきたいです!」とさらに意気込んでいた。【大友陽平】

○…プライベートでは、子どもの成長に“ちむどんどん”しているという。「パフォーマンス的にもう少しうまくできたら…と落ち込んで帰ったときに、子どもに話したら、すごい全力で励ましてくれて。成長してるし、優しいなって」と顔をほころばせた。またドラマは「食」がテーマだが、「(沖縄の菓子)『ポーポー』がおすすめ。母がよく焼いてくれた思い出のソウルフードで、サーターアンダーギーくらい有名になってもいいお菓子です」と熱弁した。