尾上菊之助(44)が主演、演出を務める新作歌舞伎「風の谷のナウシカ 上の巻-白き魔女の戦記-」が、4日に初日を迎えた東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」の第3部で上演された。19年に初演され、歌舞伎座初登場。

スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが初日を観劇した感想を寄せた。

「あらためて『風の谷のナウシカ』ってね、一見、無国籍のそういう舞台に見えるんだけれど、実は伝統ある日本の時代劇、それを踏まえて作られた物語であることをあらためて実感しました。だから、今のナウシカを見ていても、菊之助さんがやったクシャナを見ていても、宮本武蔵と佐々木小次郎みたいな…。そこら辺が僕はおもしろかったですね。あらためてそう思います。ナウシカとクシャナがぶつかり合ってね、ある迫力を生み出していけば、もっとおもしろくなるだろうなとそんな感想を持ちました」

菊之助はクシャナを、中村米吉がナウシカを演じている。菊之助の長男尾上丑之助、長女寺嶋知世ちゃんも出演。

29日まで。