演歌歌手坂本冬美(55)の新曲「酔中花」がカラオケ大手2社(DAM、JOYSOUND)の7月度月間演歌ランキングでトップ10入りをしたことが2日、分かった。DAMが6位、JOYSOUNDが10位。

「津軽海峡・冬景色」「つぐない」「酒よ」など、昭和・平成時代に発売され、長く愛されている名曲ばかりの中、約2カ月前(5月25日)に発売されたばかりの令和の楽曲がランクインするのは極めて異例だ。

「酔中花」は、19年8月発売の「俺でいいのか」以来、約3年ぶり本格的な演歌。艶っぽく凜(りん)とした中に、情の深い女性像を描いた作品で、坂本自身が「演歌の奥深さを改めて痛感した」と語っており、カラオケファンの「挑戦したい」という意識を刺激しているようだ。

コロナの第7波が落ち着き、カラオケを楽しむ人々が戻って来れば、より一層ランクアップする可能性がある。

坂本は「これまでの私の曲は、ファンの方から『カラオケでは難しい』とよく言われてきましたが、今作に関しては皆様から『歌いたくなる曲だね』と言って頂いております。私自身、肩ひじ張らず楽な気持ちで歌うようにしているのも、その理由かもしれません」とコメントした。

9月21日にはDVDとBlu-rayで「坂本冬美 NHK紅白歌合戦の軌跡」を発売。88年の「祝い酒」での初出場から昨年まで33回の出演シーン中、30回分を収録している貴重な映像作品になっている。