元日本テレビアナウンサーでタレントの上田まりえ(35)が2日、専修大大学院文学研究科に来年4月に新設される日本語プロフェッショナルコースの広報アンバサダーに就任し、オンラインで行われた委任状交付式に出席した。

アナウンサー、翻訳家、ライターなど日本語のプロを対象とした新コース。09年に専修大文学部を卒業している上田は、大学院での新しい挑戦に「おばちゃんも楽しむぞ、という気持ち」と意気込みを語った。

「日本語は簡単にできるセルフプロデュース。おしゃれのひとつ」と語る上田は、めまぐるしく変化するSNS時代の日本語について「『どうでもよくね?』みたいなコメントが来ると悲しい。平安時代から残っているものには意味がある。それを分かった上で、今の言葉を楽しむ柔軟性を持った方にお会いできるのが楽しみ」とした。

最近は、18歳の若者から聞いた「すきぴ」という日本語に「ものすごくびっくりした」と大笑い。「『すきぴ』とは、好きな人のことを言うらしい。彼氏は『かれぴ』、友達以上恋人未満は『かれぴっぴ』。『すきぴ』はどの程度好きな感覚なのか。私はライトに感じましたが、真剣に好きな時の表現だと。日本語の面白いところだと思いました」。

はじけた語り口で話題になることが多い上田だが、アカデミックなジャンルの広報アンバサダーとあって、この日は日本語の奥深さについて真剣トーク。上田まりえ節は封印するのかとの質問には「封印はしません。ウェーイ、みたいな部分も表現して、いろんな上田まりえをお見せしたい」と語った。