女優宮崎美子(63)が2日、東京・初台の東京オペラシティで開かれた「クラシック・キャラバン2022 クラシック音楽が世界をつなが~輝く未来に向けて~」の発表会見に出席した。

コロナ禍における文化術活動を支援するためのクラシック音楽のコンサート全国ツアー。北海道から沖縄まで、9月18日から12月22日まで13地域21公演が行われる。

プロジェクト・アンバサダーを務める宮崎は「より広く、日頃あまりクラシック、オーケストラになじみのない人にもアピールしたい。責任が重いと思っています。どなたにとっても心地のよい空間が作られるように、クラシックとの初めての出会いが幸せなものになりますように祈りたい。ぜひぜひ、足を運んでもらいたいです」と話した。

日本クラシック音楽事業協会の入山功一会長は「昨年に引き続き、2年目の実施となります。コロナ禍が始まって2年半、演奏家たちに仕事を創出する取り組みです。コロナ禍前の2019年度と21年度を比べると、演奏会の数は85%になっています。演奏会の数は85%まで戻って来ているんですが、その一方でお客さまの数は35%前後にしか戻っていない。こういう取り組みの重要性が分かっていただけると思う。今年はバラエティーに富んだ、オリジナリティーあふれるコンサートを用意しました。徹底した感染対策をして実施します」。

指揮者の田中祐子(43)は「昨年の演奏は喜びでした。地元の愛知公演で一音楽家ではなく、聴衆として感動しました。音楽を愛し、音楽を届けたいという気持ちは、皆さんも同じと信じています。個々の思いはそれそれ違って当たり前なんだなと指揮台から感じますが、全く同じ意見でなくても音楽はつないでくれると、この2年半は感じさせてくれました」。

ピアニストの仲道郁代(59)は「2020年以降は、舞台で演奏することは自分にとって、お客さまにとて、どういう意義があるのかを確認しながらやって来ました。多くの方たちが私たちを支えていてくださったことに驚くとともに、感謝の念を強く思いました。コンサート自体は華やかなものでありましたが、芸術に己をささげるとはどういうことなのか考えさせられました。新しい可能性が、今年は生まれていることが楽しみ。みんなで考える機会になればいいと思います」

声楽家の福井敬(59)は「このそうそうたる顔触れは、音楽会のオールスター戦だと思います。北海道から沖縄まで、いろいろな場所でいろいろな音楽を奏でる。今の時代だからこそなしえた。しがらみの枠を超えて、これだけのアーティストがそろうことはありえない。とってもワクワクする。ハイレベルなものを全国で感じることが出来るんです。コロナというものがあったからなしえたとも言えます。コロナが終わっても、続けて行けたら最高のエンターテインメントが出来上がると期待感を持つことが出来ると思います。アーティストの火花の散らしあいが刺激的で、それがお客さまにも伝わると思う。えも言われる高揚感を味わっていただきたい。クラシック初めてという方にも、ぜひ聞いてほしい。これだけハイレベルの演奏を聴ける機会は、そうそうないと思います」と話した。