沢口靖子(57)が、このほど東映京都撮影所で行われた18日スタートのテレビ朝日系主演ドラマ「科捜研の女 2022」(火曜午後9時、初回は午後8時)の取材会に、共演の内藤剛志(67)小池徹平(36)と出席した。

99年のドラマ開始以来、初めて放送枠を移す。撮影の拠点で、新たなステージに向かう意気込みを語った。

沢口は新しくなった科捜研セットの前に立つと、自らリニューアルポイントを解説。「演出、カメラワーク、照明がクールで硬質。スピード感あるドラマを提示しようと挑戦しています」と笑顔を見せた。演じるマリコのトレードマークと言える白衣も動きやすいものになったといい、劇中の私服もシックなイメージに変更。「8時台から9時台にということで、少し大人っぽく」と役作りを語った。

23年以上続いた木曜午後8時の「木曜ミステリー」枠で放送されてきたが、同枠は7月期で終了。新設する火曜午後9時枠の第1弾作品となる。“新天地”への移動にも前向きで、沢口は「1つの歴史が一段落する寂しさがある中で、新たなチャレンジをさせていただける。私個人としては、またマリコに息を吹き込むことができるんだと、うれしい気持ちになりました」。ドラマ20周年を迎えた19年は異例の通年放送、昨年は初の劇場版公開と、長寿ドラマながら挑戦を続ける。土門薫役の内藤も「そのたびに全員で力を合わせて前に進む。今回もワクワクした時間を過ごしています」と心躍らせた。また「この枠が何十年続いても、1回目は『科捜研』。僕たちがスタートを切る。そういう場をもらったことがうれしい」と話した。

現行ドラマの最多シリーズ記録を更新する科学捜査ミステリーの先駆けで、シーズン22を迎えた。沢口は「科学だけではなく人間も描いてきたところがこの作品の魅力。今回は大きく原点回帰にしたい思いもあります」と気持ち新たに語った。【遠藤尚子】

◆「科捜研の女」 99年10月にスタート。沢口演じる京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコが、難事件を解決していく1話完結型のミステリードラマ。04年のシーズン5から内藤演じる刑事・土門薫が加わった。これまでほぼ年1回のペースで放送される。若村麻由美、風間トオル、金田明夫、斉藤暁らもレギュラー出演。