西島秀俊が主演するテレビ朝日系ドラマ「警視庁アウトサイダー」(木曜午後9時)の初回が5日に放送され、平均世帯視聴率が10・7%(関東地区、速報値)だったことが6日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は6・0%だった。

「元マル暴オヤジ刑事」の架川(西島)、「秘密をひた隠すエース刑事」の蓮見(濱田岳)、「やる気ナシ新人刑事」の水木(上白石萌歌)。警察組織の中で“アウトサイダー”の3人が、トリオで巨悪に立ち向かう物語。

◆第1話のあらすじ

桜町中央署刑事課のエース・蓮見光輔(濱田岳)は、不審な男が職務質問を振り切って逃走したという一報を聞き、現場に駆けつける。人質を取ってたてこもった男を冷静に諭し、投降させるまであと一息…というところで、突然、ダブルのスーツにサングラスという任侠(にんきょう)ファッションの男が乱入! 鮮やかなアクションで、不審者を取り押さえた。瞬時に場をおさめたこの男こそ、刑事課に異動してきた架川英児(西島秀俊)。警視庁の組織犯罪対策部、いわゆる“マル暴”から飛ばされてきたオヤジ刑事だった。

その矢先、大学教授・最上憲彦(飯田基祐)宅で、ハウスキーパー・永峰弓江(室井滋)が刺殺される事件が発生。英児と光輔がバディを組んで捜査をはじめたところ、憲彦の娘の亜由美(星南のぞみ)ら最上家の面々にはそれぞれ裏の顔があることがわかる。また、憲彦の息子の賢太郎(上原佑太)が、事件直後から姿を消している事実も発覚する。

賢太郎の行方もさることながら、英児が気になったのは刑事として完璧すぎる光輔だった。英児は、光輔が笑顔の奥に冷たい闇を宿していることを見逃さない。

そんな中、2人は新米刑事・水木直央(上白石萌歌)の面倒を見ることになるが、実は直央は警視庁副総監・有働弘樹(片岡愛之助)の娘だった。有働は、組織犯罪の撲滅をスローガンに掲げる政界のホープ・小山内雄一(斎藤工)に心酔していて…。