お笑い芸人なかやまきんに君(44)が6日、NHK総合「おはよう日本」(午前7時)にゲスト出演し”恩人”に感謝を伝えた。昨年はユーキャン新語・流行語大賞に持ちネタの「ヤー!パワー!」がノミネートされ、現在は老若男女から愛されている。その大ブレークの流れをお膳立てしたと目されているNHK一橋忠之アナウンサー(46)と番組上で対面を果たした。
21年12月の福岡ローカルのニュース番組がきっかけだった。VTRで警察の一日署長を務めたきんに君が「福岡市民の安全を守りますか? 守らないですか?」と聞かれ「安全を守るのかい? 守らないのかい?どっちなんだい! まーもーる! パワー!」とドヤ顔。その後、スタジオでニュースを読む一橋アナが、きんに君のギャグに思わずこらえきれなくなり、吹き出してしまう動画が当時、反響を呼んだ。番組の最後に一橋アナが自ら「今日は先ほどすいません、僕が笑ってしまって、ちゃんとニュース読めなくて本当にごめんなさい、気を付けます」と平謝りしていた。
きんに君が同番組にゲスト出演するにあたって、熱烈オファーを出していた一橋アナがリモートで番組に参加し、当時の舞台裏を明かした。いきなり一橋アナが「きんに君と皆さまのおかげで、そんなに怒られずにすみました」とあいさつ。続けて「プロとしてあるまじき姿。ニュースをお伝えするのが仕事なのに。きんに君の笑わせようとするプロフェッショナリズムに負けてしまって、思わず笑ってしまいました」と話した。
きんに君も「僕も会いたかったんです」とあいさつ。「この映像を見たのがきっかけで、僕を知ってくれた方がたくさんいる。特にZ世代の方は、それで僕を知ったという方が多い。あの動画のおかげで、一橋アナウンサーのおかげで、僕のブレークにつながったと言っても過言ではない」と最大級の感謝を述べた。
きんに君が当時のロケを振り返り「あんまりウケてなかった」と回想。一橋アナに、ツボにはまった理由を聞くと「分かってたんです。いつものネタですし。ニュースを読む前に一緒に、きんに君がネタやりますから気を付けてくださいって言われていたんです。気を付けなきゃなって思って、より注目した結果、あらためてきんに君のすごさに気付かされた。どうにも止められなかった」と反省していた。