昭和・平成のコントで異彩を放ったユニット、シティボーイズの軌跡をたどるラジオ特番「SAYONARAシティボーイズ」が17日午後7時から文化放送で放送される。
1時間半の番組では、大竹まこと(73)きたろう(74)斉木しげる(73)がそろってラジオでコントを披露する。結成44年、固い絆で結ばれた3人は本当に別れを告げるのか。
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「ドキッ」とする番組タイトルに往年のファンは不安を覚えるだろう。伝説のユニットがサヨナラ? 解散か…。3人での舞台公演は2017年以降6年の空白が続く。スタジオ周辺を急ぎ足で歩くスタッフにも緊張が走る。収録後、張り詰めた空気をよそにスタジオから出てきた3人の表情は一様に明るい。大竹は開口一番「いや~久しぶりに楽しかったあ~」と晴れやかに破顔した。
1983年(昭58)、デビュー4年目のシティボーイズは日本テレビ系「お笑いスター誕生!!」で10週勝ち抜きグランプリを獲得。瞬く間に知名度を上げ、テレビや舞台でシュールなコントを打ち出してきた。キレる大竹、ボケるきたろう、風変わりな斉木。絶妙の役割分担でホラーサスペンスから社会風刺まで、リアルな人の感情の動きをコントにしてきた。
だが、時代も変わった。表現規制、コンプライアンス、人を傷つけない笑い。3人も年老いた。俺たちはどう生きるか-。特番では、引き際もちらつく3人が、同じ時代を生きたシティボーイズ支持者に現在地を問いかける企画でもある。
大竹が続ける。「きたろうさんが重い腰を上げたらシティボーイズはなくならないだろうけど、結構、衰えも激しいというのは自分たちも分かっている。そうなるとラジオコントが突破口になるかもしれない。シティボーイズはツッコミとボケ、キテレツの3人いれば何とかできちゃう」。
もう50年以上の付き合いだ。親友2人が目の前で立ち上がれば大竹も胸騒ぎを覚える。「そうなんだよ。あいつらと一緒にいると違う力がでる。ニーズがあるうちは仕事ができるが、なければできない。聴いている人が刺激を受けてくれたら『やるぞ~』ってなるかも」。サヨナラの日はしばらく先になりそうだ。【山内崇章】
◆シティボーイズ 1979年(昭54)に劇団「表現劇場」のメンバーだった大竹まこと、きたろう、斉木しげるの3人で結成したコントユニット。1983年に渋谷ジァンジァンでシティボーイズ・ショーVOL.1「思想のない演劇よりもそそうのないコント!!」を皮切りにオリジナル舞台を展開。定型に陥ることを周到に避け、昭和のコントに新風を吹き込んだ。
○…特番にはシティボーイズとゆかりのある俳優ピエール瀧(55)がゲスト出演する。ピエールは08年のシティボーイズ公演「オペレッタ ロータスとピエーレ」で3人と共演した経緯もある。ピエールは3人について「大竹さんはスポークスマン、きたろうさんはブレーン、斉木さんは守り神」と敬意を込める。番組ナレーションはヒコロヒーが担当。



