綾瀬はるか(37)が、映画「リボルバー・リリー」(行定勲監督、8月11日公開)に主演し、映画史上最強のダークヒロインを演じる。28日、都内で行われた会見で発表された。

綾瀬は劇中で、S&W M1917リボルバーを握る使い手の小曾根百合を演じる。1924年(大13)帝都東京で花街の銘酒屋で女将(おかみ)をしているが、16歳からスパイ任務に従事し、東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕スパイという役どころ。劇中では激しいガンアクションを披露する。

綾瀬は、この日、腰の上まで見えるほど背中が全開になった漆黒のワンピースでランウェーを歩き、右手人さし指を突き出して銃を打ち抜く構えをした。「ちょっと慣れない、このような登場で緊張しました。ダークヒロインということで、やってみました」と笑みを浮かべた。

作品については「やっぱり、原作を読んでもスケールの大きな作品だったので、映像になると、どんなふうになるんだろうというワクワク感がありました。アクションシーンがあるので体作りが大変だなと思いましたが、この作品をきっかけに髪も切ったり、新たな挑戦だなと思いました。見てくださるお客さんを物語にいざなって、お客さんの心が揺さぶられるような作品になるとば良いなと期待しています」と抱負を語った。

長谷川博己(45)とは22年6月の映画「はい、泳げません」に続き2年連続になる。長谷川は「生まれて初めてランウェーを歩いた。(舞台の大正時代は)日本が、すごく威厳があって生きることが必死で人と人とのつながりが、ものすごく熱い時代なので受けさせていただいた。綾瀬さんと2年連続出演できて、行定勲監督とも初めて」と期待感を口にした。

「リボルバー・リリー」は、第19回大藪春彦賞を受賞した、16年の作家・長浦京氏(56)の同名小説の映画化作品。東映の企画プロデュースの紀伊宗之プロデューサーが19年に映画化権を取得。21年から行定勲監督(54)とともに脚本開発を進め、22年夏に3カ月、撮影を行い現在、編集中。紀伊プロデューサーは「韓国映画に押され気味の日本映画で、世界に出て行けるように企画したつもりなので、そうなってくれるといいなと。一致団結して日本映画のために…。もう1回、世界に通じる日本映画でありたい。予算、才能も必要。積み上げて今できることを全力でやったつもり」と胸を張った。

この日はGo! Go! kids/ジャニーズJr.羽村仁成(15)シシド・カフカ(37)古川琴音(26)清水尋也(23)SixTONESジェシー(26)豊川悦司(60)も登壇。吹越満、板尾創路、橋爪功、内田朝陽、石橋蓮司、佐藤二朗、阿部サダヲ、野村萬斎の出演も発表された。綾瀬は、最後に「私自身、このすばらしいキャストの皆さんと、行定監督がどのように完成してくださるのか、楽しみにしていますし。皆さんも公開を楽しみにしておいてください」とメッセージを送った。