12日に米ロサンゼルスで開催された第95回アカデミー賞授賞式で、サプライズパフォーマンスを行った歌手レディー・ガガ(36)が、直前にレッドカーペットで転倒したカメラマンを助ける場面がキャッチされ、その振る舞いが称賛されている。

映画「ジョーカー」(19年)の続編を撮影中のガガは、スケジュールの都合でパフォーマンスを辞退したことが伝えられていたが、予告なしに今年からシャンパンカラーとなったカーペットに黒のドレス姿で登場。たくさんの報道陣に囲まれ、さっそうと歩くガガだったが、横を通り過ぎたカメラマンが直後に転倒するアクシデントが発生。驚いて後ろを振り返ったガガは、すぐに小走りで転倒した男性のもとに駆け寄り、手を差し出して立ち上がるのを手伝う様子がカメラに収められた。

米ピープル誌がインスタグラムで公開した動画には、「親切な行為を自然にやっている。彼女はクイーンよ」「なんて美しい女性なの」「美しくて優しい魂」と多くの称賛コメントが寄せられており、自然な振る舞いに感動したファンが多かったようだ。

「トップガン マーヴェリック」の主題歌「Hold My Hand」で歌曲賞にノミネートされていたガガは、レッドカーペットでのクラシックな装いから一転して黒のTシャツにダメージデニムというカジュアルな衣装にノーメークでステージに登場し、感動的なパフォーマンスを行った。「私たちは人生を歩むためにたくさんの愛を必要とし、誰もがヒーローを必要としています。心が壊れたと感じていても、自分自身のヒーローになれることに気づくかもしれません」と語り、すっぴんでも内面からにじみ出る圧倒的な美しさで、魂を揺さぶる歌声を披露。会場は大きな拍手に包まれた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)