高校野球の学生コーチ経験があるTBS井上貴博アナウンサー(38)が、21日放送の同局系報道番組「Nスタ」(月~金曜午前3時49分)に生出演し、第95回選抜高校野球大会(甲子園)で話題となった、高校球児による「ペッパーミル・パフォーマンス」について私見を語った。

井上アナは慶応(神奈川)野球部出身で、大学進学後も同校コーチとしてチームに携わった。この日の番組では、18日の選抜1回戦で東北の選手が披露した「ペッパーミル・パフォーマンス」について、日本高野連が「プレーで楽しんでほしい」などとコメントを発表したことを報じた。井上アナは「ひとつ分からないのは、『ペッパーミル・パフォーマンス』自体がダメなのか、はたまた、あの場面は相手がエラーした場面でやったのがダメなのか。そこが分からないのがひとつ」と疑問を投げかけた。

続けて「残念なのは、あれはしちゃダメ、これもダメ、と高校生を押さえ付けるのではなく、もうそろそろ、高校生の魅力を引き出すというか、野球の良さをより発信していくような、そちらの方に見解を変えて頂きたいなと、高野連に思うんですけどね」と意見を述べた。

その後、ゲストで元高校球児の小島よしおや、MCのホラン千秋の意見に耳を傾けると、井上アナは「こういったのが表に出て、議論になるというのがいいのかもしれないですね」とまとめた。

「ペッパーミル・パフォーマンス」は侍ジャパンのヌートバー外野手が持ち込み、日本代表に浸透してブーム化。東北の選手が行ったパフォーマンスについては、試合中に審判から注意があった他、高野連が「高校野球としては、不要なパフォーマンスやジェスチャーは従来より慎むようお願いしてきました。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できますが、プレーで楽しんでほしいというのが当連盟の考え方です」とコメントを発表。一方、東北の佐藤洋監督は「なぜ、子どもたちが楽しんでいる野球を、大人が止めるのか。日本中が今盛り上がっているのに。もう少し、子どもたちが野球を楽しむ方にいかなければ。高校野球を考えていって欲しい」などと問題提起していた。