NHKは4日、先月28日に亡くなった音楽家の坂本龍一さんの追悼番組「NHK MUSIC SPECIAL 坂本龍一 Playing the Piano in NHK」を放送した。

今年1月に放送された番組の再放送で、ガンで長らく表舞台から遠ざかっていた坂本さんが、その響きを高く評価していたNHKの509スタジオでピアノ演奏を披露。「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」などの名曲の数々を、8日間にわたる撮影の舞台裏やインタビューを交えて放送した。

シンセサイザーを駆使したYMOの「Tong Poo」を演奏した際には「シンセサイザー、バンドありきの曲を1人でやるのは難しいけど楽しかったですね」と振り返った。これまでのライブで演奏した経験はあったが、正式に録音していなかったり、あまり披露したことのなかった曲を中心に演奏したという。「わざと編曲とかしてみたら意外といいかも、みたいな。そういう感じもあって楽しい作業でした」と少年のようにはにかんだ。

2021年は手術により、入退院を繰り返していたと明かした。病室にいる間は雨の音を聞いたり、景色を眺めたりして想像力を膨らませていたという。また、退院後は曲を作りたくなったらピアノやシンセサイザーなどのスケッチを描いていたという。「病気との闘いの間に平安を求めて書いたスケッチでした」と心の支えになっていたことを明かした。