窪田正孝(34)の主演舞台「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」(6日初日、東京・シアターミラノ座など)の公開ゲネプロが5日、同所で行われた。
劇中では、窪田が演じる渡守ソウシと、かつての恋人で、特務機関メンシュ本部戦術作戦部三佐の霧生イオリが8年ぶりに再会し、ぶつかり合うシーンが見どころとなる。イオリを演じる石橋静河(28)、イオリの上司でメンシュ総司令の叶サネユキを演じる田中哲司(57)が、ゲネプロにあたってコメントを発表した。
石橋は、ローレンス・オリヴィエ賞受賞などで知られる世界的な振付家で、構成・演出・振り付けを担当するベルギーのシディ・ラルビ・シェルカウイ氏(47)とのタッグ実現への感慨を口にした。
石橋 ラルビさんといつかお仕事がしたいと思っていたのが10年くらい前のこと。ダンスを志す者としていつかご一緒したいと思っていましたが、踊りを離れてお芝居の世界に入って。思っていた通りにではないけれど、確実に夢がかなったことに不思議な感覚を覚えます。この作品ではヒエラルキーの頂点には叶が、その下にイオリ、そして子供たちがいる。そんな男性社会の中で、人には制御しきれないエネルギーを使う弊害が描かれるなど、とても今にリンクした作品になっています。だからこそ表面的な設定や世界観だけでなく、この作品の神髄をご覧になる方々へ伝えたいと思っています。
田中も、15年、18年上演の舞台「プルートゥ PLUTO」でも知られる、シェルカウイ氏への思いは、ひとしおだ。
田中 今回の話を聞いたとき、よく「エヴァンゲリオン」の舞台化を決意されたなと思いました。でも2018年に「プルートゥ PLUTO」を見て、作品をまとめ上げる力量に感嘆したので、ラルビさんの演出ならば、そこに身を委ねてみたいと思いました。実際に稽古が始まってみて感じるのは、この作品の根底にあるのは人間の力であり、そこに「エヴァンゲリオン」を演劇にする意味が詰まっているということです。叶が手をのばすもの、僕はそこに原発をイメージします。今はしのげていても明確な未来は見えない。暮らしは豊かになったけど、電力が供給され続けなければその豊かさは維持できない。もうあとには引けない、だから科学者として突き進むしかない。叶の姿には、今の世界が如実に反映されていると感じています。



