兵庫・宝塚音楽学校の本科110期生、予科111期生が21日、宝塚大劇場の大広間で、小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子供や家族の支援を呼びかける「すみれ募金」活動を行い、劇場関係者によると、ファン約2000人が集まった。
コロナ禍で19年を最後に取りやめられ、今年が4年ぶりの開催。未来のタカラジェンヌは、ファンと初めてふれあい、活動終了後には、本科110期生代表の工藤すず奈(西東京市)溝口薫子(東京都中央区)御子柴凛々子(東京都文京区)田良結芽(山口市)が取材に応じた。
工藤さんは身長172センチで男役志望。コロナ禍もあけ、じょじょに日常が戻る中での学びに「このような行事に参加でき、感謝でいっぱいです。努力して、立派な舞台人になりたいです」。娘役志望の田良さんは「(行事活動の制限があった)上級生の思いもくんで、学んでいきたい」と目を輝かせた。
音楽学校によると、教師やスタッフはマスク着用で、生徒も完全にマスクを外してはいないが、タップダンスの授業など、呼吸に影響のある場面では、マスクを外せるようにもなった。
この日も、ファンはマスク姿だったが、生徒はマスクなしで募金活動を行い、ファンからの声かけにも笑顔で返した。
工藤さんは「『頑張ってね』『応援してるよ』などと、たくさん声をかけていただき、お客さまと目を合わせてお話ができて、すばらしい体験でした」と振り返った。
娘役志望の溝口さんも「温かい言葉を胸に、大切に、芸事に精進していきたい」と誓った。
将来への夢、あこがれの先輩について、工藤さんは、元花組トップ大浦みずきさんをあげ「包容力のある凜(りん)とした、魅力のあふれる男役になりたいと思っております」。
母が大浦さんのファンだったといい「よくビデオを見ていました。立っているだけで光が出てくるような魅力があり、とても好きです」とあこがれを語った。
溝口さんは「品のある華やかな娘役になりたい」と言い、あこがれには、元月組トップ娘役の愛希れいかをあげた。
同じく娘役志望の御子柴さんは「透明感のある優しい歌声をもった娘役さんになりたいです。あこがれは真彩希帆さんです」。娘役志望の田良さんも「キラキラ笑顔の舞台人になりたいです。あこがれは音くり寿さんです」と目を輝かせていた。
この日集まった134万2252円は、病気の子供やその家族をサポートすべく、「公益財団法人チャイルド・ケモ・サポート基金」に寄付される。



