元名人の加藤一二三九段(83)が1日、自身のツイッターを更新。藤井聡太新名人誕生を祝福した。

「藤井聡太新名人 おめでとうございます(赤丸に祝の絵文字)」と投稿した。

さらに「改めてましてこの度は 史上最年少名人獲得 ならびに 史上最年少七冠達成 いずれも偉業の御達成 おめでとう御座います 心より御祝を申し上げます 5歳の幼き頃からの夢を 弛まぬ精進の末 見事に実現されました事 伝説の第一手の 相手であった者として 深い感慨に包まれ 目頭が熱くなるばかりです」とつづった。

そして「聡太 おめでとう(赤丸に祝の絵文字6個)!」とエールを送った。

一連のツイートに対し、「もう ひふみん超えたね」「すごっ! 強いですね。先生の解説楽しみにしております」「ひふみん先生も生放送出演おつかれさまでした」などのメッセージが寄せられた。

文中にある「伝説の第一手の 相手であった者として」の下りは、加藤九段は藤井四段(当時)のデビュー戦の相手を務めたことに由来している。16年12月に、加藤九段(当時76歳)が藤井四段(14歳5カ月)のデビュー戦の相手を務め敗戦。14歳5カ月での勝利は最年少記録で、両者は62歳差だった。

元名人の加藤九段は1982年度の第40期順位戦A級で8勝1敗の成績で3度目の名人挑戦権を得た。相手は名人戦で1度も勝てなかった中原誠名人が相手だった。結果、4勝3敗、1持将棋、2千日手という実質10番勝負の激戦を勝ち抜き、初挑戦から22年、42歳で念願の名人位を獲得した。その翌年、谷川浩司八段(当時)の挑戦を受け、2勝4敗で敗れ、1期で名人を失冠した。