俳優木村拓哉(50)が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ「風間公親-教場0-」(月曜午後9時)の第9話が5日に放送され、平均世帯視聴率が9・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが30日、分かった。第1話から12・1%、10・7%、9・8%、9・6%、9・1%、8・3%、8・9%、9・4%だった。平均個人視聴率は6・0%。第1話から7・2%、6・6%、5・7%、5・8%、5・4%、4・9%、5・3%、5・8%だった。

木村の同局看板枠「月9」での主演は、14年「HERO 第2シーズン」以来9年ぶりで、歴代最多を更新する11度目の登場。今作はフジテレビ開局65周年特別企画となる。

木村は、長岡弘樹氏の「教場」シリーズをドラマ化した新春スペシャルの20年「教場」、21年「教場II」で、冷徹“最恐”の教官・風間公親役を熱演。今作は風間が教官として警察学校に赴任する以前、「刑事指導官」として新人刑事の教育していた時代の「教場0 刑事指導官・風間公親」「教場X 刑事指導官・風間公親」を舞台に描く。「教場」ではなく「風間道場」という新たな舞台で、風間がなぜここまで冷酷無比な人格となったのか、その謎が明らかとなる。バディ役の刑事として、赤楚衛二、新垣結衣、北村匠海、白石麻衣、染谷将太が出演する。

第9話で風間と遠野章宏(北村)が刺された事件の専従捜査チームが集まっていた。やってきた風間に、被疑者の十崎波琉(森山未來)が事件後アパートに戻っていないこと、事件現場のビルに出入りしていた者のうち、鳥羽暢照(濱田岳)というバイク便ドライバーと連絡が取れていないことを柳沢浩二(坂口憲二)は報告する。一方、隼田聖子(新垣)は、自ら志願して専従捜査チームに入ったことを風間に伝える。

そんな折、鉄道線の上を通る歩道橋で、加茂田亮(金井勇太)という男が刺殺される事件が起きる。死亡推定時刻は午前2時から4時の間、雨だったために被疑者の指紋や足跡は判別出来なかった。また、被害者は顔や指をライター用のオイルで焼かれていた。

するとそこに、新人刑事の中込兼児(染谷将太)がやってくる。中込は、被疑者に暴力を振るうなど素行の悪さが原因で、所轄署から風間道場への異動を命じられた男だった。風間から「被害者はどうしてここで殺された?」と問われた中込は、3カ月前の深夜に起きた通り魔事件の犯人がまた動きだしたのではないかと答える。