市村正親(74)鹿賀丈史(72)が20日、都内で、ダブルキャストで主演するミュージカル「生きる」(東京・新国立劇場 中劇場、9月7~24日)制作発表に出席した。市村は初演当時、志村けんさんから作品を絶賛された思い出を振り返った。
黒沢明監督の同名映画をミュージカル化した作品。18年に初演され、20年に再演。今回は再々演となる。
余命宣告を受けた市役所の課長・渡辺勘治が、残された人生と向き合う物語。市村と加賀は初演から出演する。初演では度重なる台本の変更に苦労したが「いざ本番の幕が開くと、お客さんの爆発的な拍手をいただいて、いい作品なんだなと思った」と市村。鹿賀は「生きるというシンプルなテーマだけど、これ以上深いテーマはない。皆さんに感動と生きる力をお持ち帰りいただきたい」と語った。
また市村は「初演を志村けんさんが見に来てくださった。楽屋に来てくれて、本当に気に入ってくれて、涙を流しながら『これが本当のミュージカルだ』と言ってくれた」と思い出を回想。志村さんの誕生会でも、志村さん自ら周囲に同作を宣伝してくれたといい「天下のコメディアン、志村けんさんお墨付きの『生きる』です。彼も天国でこの芝居を見て、『みんなで見ようよ』と言ってくれていると思う」としみじみと語った。作品のメッセージに心境を重ね「生きてこの芝居に参加できることの素晴らしさを、皆さんにぜひお目に掛けたい」と誓った。
ここまでまじめな表情で語っていた市村だったが、会場について説明する場面では「今回は新国立劇場。“しんこく(深刻)”にならないように…」とボケることを我慢できなかった様子。鹿賀は「言わないと思ったのに」とあきれ顔で苦笑すると、市村は意に介さず「よろしく、みんな見に来てください!」と元気いっぱいに呼びかけて笑わせた。
共演の村井良大、上原理生、高野菜々、実咲凜音、福井晶一、鶴見辰吾も登壇した。
大阪・梅田芸樹劇場メインホール(9月29日~10月1日)でも上演する。



