女優若村麻由美(56)主演のフジテレビ系7月期連続ドラマ「この素晴らしき世界」(木曜午後10時、初回15分拡大)の第1話が20日放送され、平均世帯視聴率が5・4%(関東地区)だったことが21日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は3・0%だった。

今作は、平凡な生活を送る“主婦”浜岡妙子が、ひょんなことから芸能界で活躍する“大女優”若菜絹代になりすましながら二重生活をする“なりすましコメディー”で、完全オリジナル脚本となる。若村が普段はパートとして働く主婦と大物女優という正反対な役柄を同時進行で演じる。若村の他には、木村佳乃、沢村一樹、マキタスポーツらも出演する。

当初は鈴木京香(55)が主演予定だったが、5月9日の撮影初日に体調不良を訴え降板。同18日は、若村の代役主演が同局から発表されていた。

▼第1話あらすじ

妙子は年上の夫・浜岡陽一(マキタスポーツ)と息子のあきら(中川大輔)と暮らす、どこにでもいる平凡な主婦。子育てとパートに追われながら、これといった趣味もなくただただ生きてきた。主婦業とパートをこなしながらも「お前は社会を知らない」と陽一とあきらからは低く見られる日々。

そんな中、妙子はパート先や日常生活の中で誰かにつけられているような、監視されているような、妙な視線を感じるように。陽一に相談するが「意味なく不安になるのも更年期なんじゃ…」とまったく取り合ってもらえない。視線を感じるようになってから2週間ほどたったある日、妙子の前に西條隼人(時任勇気)と名乗る者が現れる。

それは女優・若菜絹代(わかな・きぬよ)の事務所関係者だった。西條は若菜が週刊誌のスキャンダルがきっかけで国外へ失踪してしまったことを伝え、その身代わりとしてスキャンダルの謝罪会見に出席してほしいと妙子に頼む。

というのも、妙子と若菜は顔だけでなく声までもがそっくりで、事務所関係者も認めるほどだったのだ。突拍子もない内容に妙子は断るが、身代わりを務めることで得られる高額な報酬が頭から離れない。

後日、西條らの説得と高額報酬につられて会見に出席することになった妙子。会見当日、若菜が所属するプロダクションの社長・比嘉莉湖(木村佳乃)と、若菜の夫・水田夏雄(沢村一樹)と出会い、いよいよ会見本番を迎える。