大泉洋(50)が1日、東京・丸の内ピカデリーで行われた映画「こんにちは、母さん」(山田洋次監督)初日舞台あいさつで、久しぶりに乗馬の練習をして腫れた尻を、風呂上がりに12歳の1人娘に確認して欲しいと求めたと明かし、会場を笑わせた。

吉永小百合(78)演じる74歳の神崎福江、大泉演じる47歳の息子・昭夫が、新しい生活に向かっていく物語にちなみ、始めてみたい新しいことは? と質問が出た。大泉は「なかなか、新しいことを…始めないと、ですけど」と言いつつ「この間、久しぶりに馬の練習に行ったんですね。久々だったのもあって、乗れなくなったりして。夏休み期間で、娘と一緒に行ったんですよ。相当、お尻を打つわけですよね」と、娘との一夏の乗馬を振り返った。

そして「お尻が腫れるわけなんです。それで、お風呂上がりにどうなっているか、自分じゃ分からないんで、娘に『パパのお尻、ちょっと、どうなってるか見て欲しい』ってね、お願いしたら、娘がですね『ママに見てもらえ』って…。なかなか、そっちの方が難しい。そんなことも、ありましたよ」と、照れながら打ち明けた。ただ、いつの間にか質問の趣旨から外れ、恥ずかしいプライベートの話を口走ってしまったことが気恥ずかしかったのか「何で、この話をしたんでしょう?」と自ら疑問を投げかけた上で「結局、娘は見てくれまして『赤く腫れている』と」と笑った。

劇中では、大泉演じる昭夫が大会社の人事部長として神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、永野芽郁(23)演じる大学生になった舞との関係に頭を悩ませる。その中、久しぶりに東京下町の実家を訪れると、かっぽう着を着ていたはずの福江は、あでやかなファッションに身を包み、恋愛までしているようで生き生きと生活しており、昭夫は久々の実家にも、自分の居場所がなく戸惑う。その中で、おせっかいがすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う母と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされていく物語。

この日は、吉永、大泉、永野のほか、大泉演じる昭夫と大学時代からの親友で、会社でも同期の木部富幸を演じた宮藤官九郎(53)、ボランティアに励む福江が気にかけるホームレスのイノさんこと井上を演じた田中泯(78)、福江とボランティアをともにする琴子・アンデション役のYOU(59)と番場百恵役の枝元萌(47)も登壇した。