真木よう子(40)が21日、都内で行われた、主演映画「アンダーカレント」(今泉力哉監督、10月6日公開)の完成披露舞台あいさつに登壇し、原作漫画への熱い思いを語った。

「アンダーカレント」は、04年(平16)8月から「月刊アフタヌーン」(講談社)で1年連載された、豊田徹也氏唯一の長編漫画を、05年11月に単行本化から約18年の時を経て実写映画化。真木は突然、夫が失踪してしまった銭湯「月乃湯」の女主人・かなえを演じた。

5年ぶりの映画主演となる真木は、元々原作漫画のファンだったといい「漫画が大好きで、本屋でジャケ買いすることが多くて、その中のひとつでした。大好きな作品になって何回か読んでいて。それから10年くらいたって、自分に(オファーが)来てびっくりしたんです」と話した。「漫画好きな人は分かると思うんですけど、好きな漫画の実写化って、絶対してほしくないんですよね」と笑い、「なので、『真木よう子じゃよくなかったな』って言われたくない思いとともに、他の誰にもやらせてくないという思いもあり。ぜひチャレンジさせてくださいという思いで頑張りました」と語った。台本とともに原作を現場に持ち込んで読んでいたといい、今泉監督も「原作と本当に向き合っていた」とうなずいた。

真木は、同作でかなえの同級生・菅野よう子を演じた江口のりこ(43)について「親友だと思ってます」と話すと、江口は「親友というわけではない、昔から知っているだけ」とバッサリ。真木は苦笑いしながら「売れに売れて捕まえられないみたいな感じだった江口のりこが私の主演を手伝ってくれると。こんなありがたいことがあるなんて」と話した。

「アンダーカレント」には「心の奥底」などという意味がある。真木の「知られざる一面」を聞かれた江口は「意外に優しい」とにやり。「母親みたいな優しさをたまにくれる。寒いって言ってたら自分の上着を着る?って言ってくれたり、チョコ食べる?って言ってくれたり。その2つだけ」と明かした。真木は「何が飛び出してくるかと思いました」と、胸をなで下ろした。

登壇予定だった永山瑛太(40)は体調不良のため欠席した。