嵐の二宮和也(40)が23日、都内で行われた10月9日開始のフジテレビ系「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」(月曜午後9時、初回30分拡大)の制作発表記者会見で“二宮節”をさく裂させた。“月9”初のトリプル主演を務める大沢たかお(55)、中谷美紀(47)とともにサプライズで会場後方から登場すると、約450人の来場者から万雷の拍手が沸き起こった。
今作は「逃亡編」「地方テレビ局編」「レストラン編」の3パートが同時進行していく。クリスマスイブに起こった出来事を1クールかけて描く。二宮は「すごいと思います。1回だけだと思う」と総勢17名のキャストが一堂に会したことを喜んだ。
二宮は“舌”好調だった。「逃亡編」「地方テレビ局編」「レストラン編」に属さない位置に座った謎の男・真礼を演じる佐藤浩市に対し「知らないオジサンが1人います」とツッコミを入れると会場からは笑いが。佐藤も椅子を遠くにずらして対応した。
二宮は横浜で起きた銃殺事件の容疑をかけられた記憶喪失の男・勝呂寺誠司(すぐろじ・せいじ)を演じる。司会から「逃亡編」の見どころについて聞かれた二宮は「走りまくり。芝居みたいなことはしてない。うちが一番いい話になる予定です」と胸を張った。収録について聞かれると「朝8時から走って、ゲロでちゃうんですよ」と生々しく返答した。
「逃亡編」のチームについて問われると、二宮は「硬派といいますか、一番難謎があるチーム。謎を他のチームと共有するかもしれないし、つながっているかもしれない。一番可能性がある。あと一番いい作品になる予定です」と語った。
他のチームについて問われると、「『キャスターチーム(地方テレビ編)』で西遊記をやられると思わなかったんで」と、小手伸也、加藤諒ら個性的俳優が並んだ「地方テレビ局編」チームをイジった。すると小手が「誰が猪八戒だ!」と切り返し、爆笑が生まれた。
さらにどこのチームにも属さない佐藤演じる真礼も二宮の舌鋒(ぜっぽう)の犠牲となった。作中で佐藤演じる真礼は逃げ出した愛犬を探してさまよっている設定。二宮は「(佐藤は)一番難しいことをやっている。3カ月犬探しているってすごい精神力だなと」と言うと、すかさず佐藤から「1日だよ!」と切り返され、爆笑が起こった。司会から「3カ月っていうのはドラマの1クールっていう意味ですから」と補足され、二宮は「あ、そうなんですね。3カ月も犬を探していると思って…」ととぼけた。
最後に二宮は「3つ分かれていますけど、面白いものを作り上げているのは変わりない。1時間楽しんでいただきたい、私たちで出せる空気、雰囲気みたいなものを最大限にぶつけていきたい」と締めくくった。
◆この日の登壇者
【逃亡編】江口洋介、中川大志、松本若菜、中村アン
【地方テレビ局編】福本莉子、小手伸也、加藤諒、大水洋介、丸山智己、梶原善
【レストラン編】桜井ユキ、井之脇海、今井英二
佐藤浩市
○…今作で二宮、大沢、中谷の3人が「月9」史上初のトリプル主演を務める。二宮は横浜で起きた銃殺事件の容疑をかけられた記憶喪失の男・勝呂寺誠司(すぐろじ・せいじ)、大沢はクリスマスディナーの準備に追われる頑固で孤高な洋食屋「葵亭」のシェフ・立葵時生(たちあおい・ときお)、中谷は地方テレビ局「横浜テレビ」の報道キャスター・倉内桔梗(くらうち・ききょう)を演じる。人々が思い思いに過ごすクリスマスイブの1日を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。それぞれ別の人生を歩む3人の男女の物語が並行して進んでいき、最後に運命の交錯を果たす。