大沢たかお(55)が3日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われたプロデューサーを務めた主演映画「沈黙の艦隊」(吉野耕平監督)大ヒット御礼舞台あいさつで、女性ファンからの熱烈な愛を、真っ向から受け止めた。
この日は、吉野耕平監督(44)とそろって登壇し、観客からの質問を直接、受けるティーチイン形式で行われた。トップバッターの女性は「こんにちは。今日は楽しかったです。明日のチケットも購入しています。今日は、大沢さんをじっくり見るため、明日は(映画の)内容を確認するためと思ったんですけど、内容も大沢さんも、じっくり見られました」と熱い思いを語った。さらに「大沢さん、ずっとファンです。すごく素敵に年を重ねられているなと思います。今日は、ありがとうございます」と続けたが、肝心の質問をしなかった。
司会の奥浜レイラが「ご質問は、ないんですか?」と丁寧に尋ねると、女性は「大丈夫です」と、思いは伝えただけで満足な様子だった。すると、大沢は「ありがとうございます。自己アピールは大事。しかも、こちらからは(ライトの)逆光で見えないんで、皆さんの言いたい放題で、遠慮はなくて良いです」と太っ腹に口にした。
1988年(昭63)から96年まで、かわぐちかいじ氏(75)が連載した原作漫画のファンからは、高性能原子力潜水艦シーバットに核ミサイルを積載し反乱逃亡した艦長・海江田四郎を演じた姿が「難しい役と思ったのに想像と近い感じ」との称賛の声とともに、演じた際の思いについて質問が出た。大沢は「(海江田は)言葉が多くなく、何を考えているか、ほとんど言っていない。原作を読み込んで、思い、考えとか1シーン、1シーン、自分の中で埋めていった。海江田の頭の中の台本を読みながら、こっちの(本物の映画の)台本を読む感じ」と、役作りと撮影を振り返った。。そして「海江田は壮大な世界、時代への挑戦、疑問…いろいろな問題に宣戦布告したと思う。正しいか正しくないかは普通の人…僕も含めて分からないけれど、そういう思いを突き進んでいった、ブレずに持ち続けたと思いますね」と語った。