ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題をめぐり2日に都内で開いた会見で、質疑応答で指名する記者のNGリストがあったとNHKが4日、報じた。報道を受けてジャニーズ事務所が取材に応じ、コメントを発表した。全文は以下の通り。

 

PR会社が作成したと言われる顔写真が入った書類を、私たちは誰も見ておりません。

会見前々日の会議で、本件について打ち合わせが行われた際、媒体リストを持ってこられて、そこにNGと書いてあったので井ノ原(快彦)が、「これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ」と言いました。

するとPR会社が では前半ではなく後半で当てるようにします。と答えました。

そのやりとりをその場にいた役員全員が聞いております。

今回流出した資料は、弊社の関係者は誰も関与しておりません。

見てもおりません。

この外資系PR会社にこのことを謝罪してほしいとお願いしましたが、外資なので本国の許可が必要で調整に時間がかかると言われました。

本当に弊社は誰か特定の人を当てないで欲しいなどと言う失礼なお願いはしておりません。

関係役員全員に、もう一度確認し、誰もそのようなお願いなどしていないことを再確認いたしました。

どうかご理解くださいますようよろしくお願い致します。

 

NHKでは会場内を歩く関係者が「氏名NG記者」などと書かれ、6人ほどの顔写真が掲載されたリストを持参しているシーンが映像で流された。「氏名」は「指名」の誤植の可能性がある。ただ、リストに掲載されたものの、実際には指名された記者もいたという。同会見は1社1問のルールが設けられ、約2時間で終了した。一部の記者が声を荒らげ、騒然となる一幕もあった。