米歌手テイラー・スウィフト(33)が今月17日にブラジル・リオデジャネイロで行った公演で、女性ファンが熱中症が原因とみられる心臓発作で亡くなったことを受け、ブラジルの警察が公演を運営するタイム・フォー・ファン社に対して捜査を行うことになったと米NBCニュースが報じた。

スウィフトは同地での3公演をスタートさせた17日に事故が発生。記録的な熱波の影響で会場内の体感温度は60度近くに達していたと伝えられていた。

報道によると、猛暑にもかかわらず、会場の外で並ぶファンらに水の配布はなく、会場内で販売されているボトル水の値段は高額で、売り子もほとんどいなかったという。また、スタジアム内へのボトルに入った飲料水の持ち込みも禁止されていたと伝えられており、体調不良を訴えるファンが続出。女性も体調不良を訴えて倒れ、その場で手当を受けたのちに病院に運ばれたものの帰らぬ人となった。

リオデジャネイロ市警察の報道官は、死亡した23歳の女性を含む公演参加者の「生命と健康を危険にさらした犯罪」で捜査を開始したと述べている。運営会社から聞き取りを行い、事実関係を調査することになるとしている。

捜査が入ることとなったタイム・フォー・ファン社は、「最高の体験をできなかったファンの皆さんに謝罪します」とコメントを発表。「すべての人の快適さと安全を保障すること」が最優先事項だと述べ、猛暑の中で代替措置を講じることができた可能性を認めている。

ファンの悲劇的な死を受けてスウィフトは、「打ちのめされている」とSNSでコメントを発表し、翌日の公演を延期した。

会場では、暑さを訴えるファンにスウィフトがステージ上からスタッフに水を渡すよう求める様子がSNSで拡散されていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)