スタジオポノックの新作アニメ映画「屋根裏のラジャー」(百瀬義行監督、15日公開)の主題歌「Nothing's Impossible」を手がけた、米男性デュオ「ア・グレイト・ビッグ・ワールド」の、イアン・アクセルが緊急来日した。

6日に東京オペラシティ コンサートホールで行われた、ジャパン・シネマ・オーケストラで同曲と、クリスティーナ・アギレラとのデュエットで15年の米グラミー賞で最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ)賞を受賞した「Say Something」を生歌唱した。

「屋根裏のラジャー」は、17年7月公開の「メアリと魔女の花」以来6年ぶりとなるスタジオポノックの新作長編アニメーション映画で、人間によって想像された友達ながら、忘れられると消えていく運命を持つ存在・イマジナリを描く。主演の寺田心(15)が少女アマンダの想像から生まれたイマジナリのラジャーを、鈴木梨央(18)が本屋の2階に暮らす、ラジャーを生み出した少女アマンダを演じた。

ジャパン・シネマ・オーケストラとは、本編の上映に合わせて全編フル・オーケストラによる映画音楽の生演奏を行うもので、この日は神奈川フィルハーモニー管弦楽団が演奏を担当。映画の公開前では邦画史上初の試みとして行われた。

ア・グレイト・ビッグ・ワールドは、「Say Something」と巡り合い、その伸びやかで美しい歌声に魅了された西村義明プロデューサー(46)から、映画の主題歌をオファーされた。アクセルは「西村さんにお手紙を頂き、尊敬していますし作品のファン。映画の話…どんなことを求めているか話をし、台本を読んで僕も泣きました」と西村プロデューサーの思いと作品性に共鳴したと語った。そして「僕自身も2人の子どもがいる、お父さんですから。息子に『自分が愛するものと別れ別れになっても、心の中の記憶は残るんだよ』と話していた。つながりは時間を超えて、ずっと残るし、あり続けるというのが、この映画…情熱プロジェクトなんですよ、この映画は。携われて光栄でした」と熱く語った。

アクセルは、鈴木から「日本に来て、ご飯食べましたか?」と聞かれると「実は(動物性食品を食べない)ビーガン。おいしいレストランが日本にはある。食べたことのない味のものを食べられ、良かった」と笑みを浮かべた。そして「夢がかなったという感じ。曲作りをしているところは、細部にわたって、いろいろなことを気にして顕微鏡を見るように作った。数年後、日本に来て…こんなところを見たことがない。曲が魔法のように大きくなった」と、日本で生歌唱した感激の思いを語った。