若葉竜也(34)が9日、東京・テアトル新宿で行われた映画「市子」公開記念舞台あいさつで、単独初主演の杉咲花(26)が戸田彬弘監督(40)からオファー時に手紙をもらいながら、自分にはなかった手紙をサプライズで贈られ「ずっと根に持っていたんでうれしいです」と喜んだ。

「市子」は、戸田監督が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品で、サンモールスタジオ選定賞2015で最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市子のために」を映画化。杉咲は、痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも、生きることを諦めなかった川辺市子、市子が3年間一緒に暮らしていた恋人の長谷川を若葉が演じた。

若葉は、戸田監督が檀上で「お手紙を書いてきました。人生で初めてです」と言いながら手紙を出すと「杉咲花には手紙があったのに、俺はもらえなかったからだ。え~~っ」と笑った。同監督が「取材で何度か、オファー時の杉咲さんへの手紙のことが話題になりましたが、若葉君には渡していなかったので今さらながら。映画界になくてはならない存在の若葉君。出演してもらいたくて元々、つながっていたマネジャーに直接、電話させて頂きました」と読み上げるのを、笑顔で見つめた。そして、同監督が手紙を読む前に「せっかくお時間頂いて…」と口走ったのを引き合いに「助演男優賞を受賞したかと思った」と笑みを浮かべた。

トークの中で、若葉演じる長谷川がセミを助けるシーンに話が及んだ。戸田監督が「台本上では、本当は飛べなくなって、もうすぐ亡くなってしまうセミを、何とか飛ばしてあげようとするシーンだったんですけど…セミさんが若葉君のことを大好きなのか、指にしがみついて離れない」と振り返った。それを聞いた司会も「若葉さん…指から樹液が出ているんですか?」と突っ込んだ。

これには若葉も「出てるわけないでしょ!!」と笑って切り返した。そして「あのシーンを撮ったころ、セミが全滅していって各部、虫捕り網を持って探し回って1匹しか捕まらず、その1匹を大御所俳優みたいに大事に大事にしながら撮影した」と撮影を振り返った。そして「あのシーン、俺がセミ、苦手だったらどうするんだろうと思いながら撮影していた。大丈夫ですけど」と笑った。