三谷幸喜監督(62)が、長澤まさみ(36)を主演に、19年「記憶にございません!」以来5年ぶりの新作映画「スオミの話をしよう」を製作したことが13日、都内で行われた2024年東宝ラインナップ発表会で発表された。同監督が脚本も手がけ、9月13日に公開する。長澤は、三谷監督の手がけた映画への出演は、今回が初めてとなる。

「スオミの話をしよう」は突然、行方をくらませた大富豪の妻スオミの失踪を知り、夫が住む豪邸に彼女を愛した5人の男たちが集結する。彼らが語るスオミのイメージは、それぞれ見た目も、性格も全く異なるものだった。一体、スオミの正体とは…1つの屋敷を舞台に展開される、三谷監督の真骨頂とも言えるサスペンス・コメディーとなる。

三谷監督は「この映画はコメディーなんだ、ミステリーなんだ、恋愛映画なんだと、作った側が言うのは違うと思う。お客さんが判断すると思うので…限定してこれだ、ということじゃなくて5つの顔があります」と語った。その上で「誘拐を描いた映画は、黒澤明監督の『天国と地獄』という作品があります。今回、それを目指そうかなと思います…ちょっと大きくなっちゃいました」と、三船敏郎さんが主演した黒澤明監督の63年の名作超えを目標に掲げた。

長澤は、三谷監督が脚本を手がけた10年のフジテレビ系ドラマ「わが家の歴史」に出演して以降、同監督の14年の舞台「紫式部ダイアリー」に主演。16年に脚本を手がけたNHK大河ドラマ「真田丸」で、堺雅人(50)が演じた主人公・真田信繁のパートナー・きりを演じ、22年「鎌倉殿の13人」では語りを務めた。三谷監督も厚い信頼を寄せ「いつか長澤さんと映画をやりたいと思っていた」とキャスティングを熱望し、主演が決定した。

三谷監督は「記憶にございません!」をはじめ、これまで

97年「ラヂオの時間」

01年「みんなのいえ」

06年「THE 有頂天ホテル」

08年「ザ・マジックアワー」

11年「ステキな金縛り」

13年「清須会議」

15年「ギャラクシー街道」

を手がけてきたが、監督作品で女性が主人公を務めるのは、深津絵里(50)が主演した「ステキな金縛り」以来13年ぶり。

長澤は、東宝を通じてコメントを発表した。

「三谷監督とは舞台『紫式部ダイアリー』でご一緒させて頂いて、三谷さんが脚本を手がけられたドラマにも出演させて頂きましたが、映画に出演させて頂くのは初めてで、お声がけを頂き、とても光栄でした。『スオミ』という役は多面的に見える女性ということで、台本を読んだ時はとても難しいなと感じましたが、三谷監督の演出の元、なんとかやりきることが出来ました。三谷監督は俳優のいろいろな可能性を引き出してくださる方で、今作でも今後の糧となるようなものをたくさん頂けたように思います。『スオミの話をしよう』は、見終わった後に笑顔で映画館を出られるような、ステキな作品になっていると思いますので、多くのお客さまに楽しんで頂けたらうれしいです。どうぞ、お楽しみに」

撮影は、今年8月から9月に行っている。