歌手松任谷由実(70)が5日、冬恒例のライブ「SURF&SNOW」の初日公演を新潟・苗場プリンスホテルで行った。81年から毎年開催し44回目を迎えたライフワークで、この日がデビュー51年目の初ステージだった。

テーマは「AI元年」。映像のすべてをAIで作り、宇宙空間をイメージしてステージに8つの惑星を配置した。最初のMCで「こんばんは~。元気ですか? 苗場へようこそ。最後まで付いてきてね」。ノリノリのステップを踏みながら、ステージを縦横無尽に動き回ってファンを楽しませた。冬の定番曲「BLIZZARD」や近年は披露していなかった代表曲「時をかける少女」「ノーサイド」など計19曲を届けた。

衣装は2種類を用意。前半は1920年代の米国を舞台にした映画「シカゴ」をほうふつさせるスタイリッシュなスーツ姿。後半は一転、SF映画から抜け出したようなカラフルなスタイルだ。ミニワンピース姿にもなって「皮膚の一部になっているから」と笑顔を見せた。最新ハイテクと伝統的スタイルを融合させた“ユーミンワールド”が全開。外は雪が降り続く氷点下だが、会場内は“雪まで溶けるような”熱気が充満した約2時間だった。

「ユーミン=苗場」というほどの代名詞的なライブは19日まで8公演で1万1000人を動員予定。その後は40作目のアルバム作りに取り組む。「新しい技術を取り入れていきます。見ていてください」。古希を迎えたが、毎日の筋トレやストレッチ、ボイストレーニングを欠かさない。ソロ歌手として唯一アルバム総売り上げで3000万枚を突破している歌姫は51年目も全力疾走だ。「次は喜寿(77歳)ね」と生涯現役も誓った。【松本久】