大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏(56)が24日、カンテレ発フジテレビ系「旬感LIVE とれたてっ!」(月~金曜午後1時50分=関西地区)に出演。大阪市長時代に推進していた「特区民泊」事業でトラブルが続出したことについて改めて言及した。

この日の番組では、橋下氏が今年1年間に同番組に出演して主張した持論について、検証する企画を実施。大阪・関西万博の成功など「当たった」発言を取り上げた一方で、「見当違い」だった持論についても紹介した。

特区民泊は外国人観光客の宿不足などを解消するために、大阪市が国に訴えるなどして実現したもので、2015年当時に大阪市長だった橋下氏が“肝いり政策”として強くおし進めていた。しかし、民泊と近隣住民との間で騒音やゴミ出しなどのトラブルが続出。住民が対応に苦慮していることが伝えられた。

今年8月に番組でこの話題を取り上げた際、橋下氏は「『想定内や』って言おうとしたんですけど…」としつつ「申し訳ございません」と謝罪。「あれはダメ。ああいう状況を『想定内や』とは言えません」と話していた。

橋下氏は、改めて「トラブルが起きること、問題が生じることも分かった上で、10年前にやったっていうことを言おうと思ったんですけど、住民の方のお困り具合って衝撃的で。これダメだと」と話した。

今年8月時点では、大阪府内の36市町村で特区民泊事業を実施していたが、同10月時点で32市町村と河内長野市の一部が特区民泊の撤退の決定、または撤退の意向を示した。

MCのフリーアナウンサー・青木源太(42)が「橋下さんの謝罪が理由というわけではなくて、タイミング的に流れが変わってきた」と言うと、橋下氏は「みんな特区民泊をやって、特区で取った以上は、なかなか止められなかったというか。誰かが止めたいとか、何か言ってくれないと動けなかった状態であったことは間違いない」と述べた。

「(自身が)言い出しっぺだから。言い出しっぺが『ごめんなさい』ってやったら、みんな言いやすくなったところはあるかもしれない。僕の影響とかそういうことじゃなくて、『やったヤツがああいう風に言ってるんだったら、まあいいんじゃないの』って雰囲気になったかも」と苦笑。

特区民泊以前はホテルの稼働率が90%を超えていたことに触れ、「ホテルがきちんとできるまでの間は、皆さんが持っている空き部屋を使わせてくださいねって、そういう一環でスタートしたんですよ。トラブルがあることは当然分かった上で、厳格化しなきゃいけないなと思っていたんですが。僕らも考えていた以上に外国人の観光客がたくさん来てくださったんで、増やす方に走りすぎたところはあったんでしょうね」とも。

また、「首長さん、誰ひとり謝ってないでしょ? 僕が謝ったことで誰も謝らなくて済んだんだから。ちょっと感謝してもらわなきゃ」と笑いを誘い、スタジオ中から「さっきまで謝ってたのに!」とツッコまれていた。